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NEC、省電力・省スペース化を実現した中小型基幹業務サーバー


i-PX9000モデルS200
 日本電気株式会社(以下、NEC)は8月23日、基幹業務サーバー「i-PX9000シリーズ」のラインアップに、中小型機の新モデル「i-PX9000モデルS200」を追加すると発表した。エントリー機「i-PX9000/S211」からハイエンド機「同/S2A4」まで、全13製品が用意される。また同時に、同シリーズ用の中小型ストレージ「iStorage A2600」も発表された。

 i-PX9000モデルS200は、Itanium 2を採用した基幹業務サーバーの中小型モデル。従来製品と比べて設置面積が半減したほか、消費電力が約20%低減されているという。機能面では、ほかの正常なCPUに処理を引き継ぎ運用を継続する「プロセッサリリーフ」や「命令リトライ」といった、高信頼性を実現する既存機能を引き継いでおり、省スペース性と高い堅牢性を両立させているとのこと。

 OSは、「ACOS-4/VX」に加えて、HP-UX 11iv2やRed Hat Enterprise Linux 4、Windows Sever 2003といったオープン系OSが利用可能。ACOS-4/VXを複数搭載する「論理分割」機能をサポートすることに加えて、ACOS内へのオープンOS開発環境の構築、段階的なシステム移行などにも対応する。さらに、上位機で採用している、業務負荷に応じてCPUの処理能力を効率的・自立的に制御する「ワークロードマネージャ」機能にも対応可能だ。

 標準レンタル料金は、235万円(税別)/月から。出荷開始は9月28日を予定する。NECでは、i-PX9000シリーズ全体で今後3年間に400台の販売を見込む。

 一方のiStorage A2600は、遠隔バックアップ運用への対応など、災害対策機能を強化した中小型ストレージ。リモートデータレプリケーション機能を搭載し、遠隔地のディスクアレイ間でレプリケーションを行うことができる。転送速度は、従来製品の倍にあたる400MB/秒を実現。また、電源、キャッシュメモリ、アレイコントローラなどの主要コンポーネントは冗長化されており、可用性を高めている。



URL
  日本電気株式会社
  http://www.nec.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nec.co.jp/press/ja/0708/2301.html


( 石井 一志 )
2007/08/23 11:37

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