日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は9月3日、中堅企業向けのNAS製品「IBM System Storage N3300/N3600」と、エントリー向けiSCSIストレージ「IBM System Storage DS3300」を発表した。9月7日より順次出荷を開始する。
N3300/N3600の両製品は、NAS製品群「IBM System Storage Nシリーズ」における下位モデルのラインアップを強化するもので、中堅企業でのNASの導入促進を目的にするという。従来のNシリーズ同様、バックアップやリモートコピー、データ改ざん防止といった機能を搭載しており、重要なデータを扱うシステムにも適用可能なほか、災害対策目的でも活用できる。価格面では、N3300は従来製品の最廉価モデルと比べても3割安く導入できるとのことで、規模の小さなシステムにおいても、堅固なデータ保護を実現できるとしている。最大容量と価格は、N3300が3.6TB(拡張ユニット利用時24TB)、237万8250円から。N3600が6TB(同69TB)、467万4600円から。
一方のDS3300は、x86サーバー用に特化したエントリーストレージ「DS3000シリーズ」のiSCSI接続対応版。中堅企業や小規模データセンターでの共有ディスクに適しているという。iSCSIを用いることで、FC(ファイバチャネル)などの接続方式と比べて1割程度安価に導入を行えるほか、ネットワーク機器に関する設定や運用が不要な点もメリットである。最大容量と価格は、DS3300が3.6TB(拡張ユニット利用時14.4TB)、68万2500円から。
■ URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/20070903001.html
( 石井 一志 )
2007/09/03 14:12
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