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日本HP、容量仮想化機能を搭載したハイエンドストレージのエントリーモデル


HP StorageWorks XP20000
 日本ヒューレット・パッカード株式会社は9月20日、ハイエンドストレージの新製品「HP StorageWorks XP20000(以下、XP20000)」を発表した。あわせて、LTO-4ドライブ搭載テープライブラリ「HP StorageWorks MSLシリーズ」「HP StorageWorks EML/ESLシリーズ」、仮想テープライブラリ「HP StorageWorks VLSシリーズ」の新製品も発表された。

 XP20000は、同社ストレージラインアップの最上位にあたる「XPファミリー」の製品で、中規模企業など「ハイエンドのエントリー」層を対象としたディスクアレイシステム。XPファミリーの最上位機種「XP24000」が持つ仮想化機能・高信頼性・高可用性を維持しながら、HDD搭載数を最大240基に抑えることでコストパフォーマンスを高めているのが特長。各ボリュームに物理HDD容量以上のHDD割り当てを可能にする「XP Thin Provisioning」機能、外部ストレージを1つの論理ストレージとして統合できる仮想化機能などが用意されている。また、同社のディスクアレイストレージ「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array(EVA)ファミリ」をリモートサイトに設置することで、災害対策システムの構築も可能。

 価格は、4532万8500円から。出荷開始は10月上旬より。


 あわせて発表されたHP StorageWorks MSLシリーズでは、MSL2024/4048/8096の各モデルでLTO-4ドライブを搭載し、FC対応モデルとSCSI対応モデルが追加された。また、MSL4048では、新たに冗長電源構成もサポートしている。価格は、136万5000円から。出荷開始は10月中旬より。

 HP StorageWorks EML/ESLシリーズでは、EML 71e、ESL 712eの両モデルともにLTO-4に対応。SANから直接データ転送が行えるアーキテクチャに変更することで性能向上を実現したとしている。価格は、EML 71eが1029万円から、ESL 712eが2226万円から。出荷開始は10月中旬より。

 HP StorageWorks VLS6200/6600およびHP StorageWorks 12000 Virtual Library System Gatewayでは、バックアップ時に最大2倍のデータ圧縮が可能なハードウェア圧縮機能のほか、非重複化機能(2008年春予定)が実装される。価格は、VLS6200/6600が399万円から、StorageWorks 12000が819万円から。出荷開始は10月中旬より。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  プレスリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-162.html


( 福浦 一広 )
2007/09/20 11:51

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