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日本HP、オールインワンのメールアーカイブ新製品－分散保存と並列処理で検索は1秒以内 |
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日本HPでは、これまでデータ保存のソリューションとして「HP Reference Information Storage System（以下、HP RISS）」を提供してきた。今回のHP IAPは、より厳密となるコンプライアンス実現の要求に対応できるよう、HP RISSから製品名を改名し、性能を強化したソリューションとなる。併せて低価格化も実現したことで、「金融機関だけでなく製造・流通など多様な業種にも、大規模企業だけでなく中堅・中小などの規模にも最適な構成になっている」（HPソフトウェア事業本部 BIOビジネス事業部の平田伸一氏）という。 特長は、メールアーカイブシステムに必要なアプリケーション、ミドルウェア、サーバー、データベース、ストレージなどのコンポーネントをオールインワンで提供する点。筐体に最新モデルの「Proliant DL320/DL320s」を採用し、「日本HPの工場にてすべてラッキングして出荷するため、ユーザーにかかる導入の負担は小さく済む」（同氏）という。 技術的には、HP独自開発の「グリッドストレージ技術」を採用している点が大きな特長。同技術をもとに、アーカイブ、検索、管理に必要な各機能を「Smart Cell（SC）」と呼ばれるモジュールとして実装することで、性能・容量要件に合わせた構成、および拡張を可能にしている。 「モジュール化されたストレージのSCに対して、分散してデータを格納し、検索インデックスを各SC内で生成して保管できるようになっている。検索の際には、各SCに分散された検索インデックスを並列して検索するため、迅速にデータの取り出しが可能。検索レスポンスはほぼ1秒以内を実現している」（同氏）とのこと。 またデータ本体と検索インデックスは完全に関係性が維持されるので、保管期間終了後には双方残さずきれいに消去することも可能。「データ本体と検索インデックスを別々のストレージに保管して、関連づけを行わない従来のアーカイブシステムでは、データ本体が削除されても検索インデックスが残ってしまうことがあり、性能低下の原因となる場合がある。また、検索インデックスがあるのにデータが存在しないという不整合の発生は、コンプライアンスの観点からしてもよろしくない」（同氏）。HP IAPでは、そうした事態を引き起こさずに運用できるというわけだ。 そのほか、ユーザーごとにアクセス権限を設定して、自分のデータ以外は閲覧できなくしたりするACL機能や、Active Directoryと連携したアクセス制御機能なども備えている。
価格は、容量2TBの最小構成で1200万円（税別）から。容量単価を計算すると600万円（同）/TB。ストレージSCは2TBずつ拡張することが可能で、価格は2TBで590万円（同）。拡張時にはシステムを再構成する必要はなく、数百TBまで単純にプラスしていけるとのこと。 このほか「HP IAP導入サービス」も用意。コンプライアンスアーカイブの導入、監査用ユーザーIDなどの設定、オリエンテーションを含んで、価格は500万円（同）から。システム構成が非常にシンプルなため、導入スケジュールも非常に短く、2～3カ月で済む。平田氏は、「日本版SOX法のスタートまで時間があまりない中で、短期間でメールアーカイブシステムを導入できる点がメリット」とアピールした。 ■ ＵＲＬ 日本ヒューレット・パッカード株式会社 http://www.hp.com/jp/ ニュースリリース http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2007/fy07-168.html
（ 川島 弘之 ）
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