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日本IBM、筐体サイズを半分にしたCell搭載ブレードサーバー


IBM BladeCenter QS21
 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は、Cell Broadband Engine(Cell/B.E.)搭載のサーバーブレード「IBM BladeCenter QS21」を発表した。10月26日より出荷を開始する。

 QS21は、最大ピーク時性能で460G FLOPSの性能を発揮できる、超高速計算に特化したサーバーブレード。Cell/B.E.を搭載する従来型サーバーブレード「BladeCenter QS20」と比べて、ブレードの厚みを1/2にすることにより、「BladeCenter H」筐体1台あたりの最大収容可能数を14枚に増加させている。これによって、1筐体あたり最大6.4T FLOPS、42Uラックあたり最大25.8T FLOPSの演算性能を発揮できるようになった。

 また従来型同様、Cell/B.E.の特長であるマルチコアアーキテクチャと高速通信機能により、大量の計算処理や高度な三次元画像処理の高速レスポンスが実現できるとのこと。日本IBMでは、HPCを用いた研究開発だけでなく、医療、金融、デジタルメディアなどの各分野におけるアプリケーションまで、幅広く利用可能としている。

 価格は、Cell B.E.(3.2GHz)×2、メモリ2GB、HDDなし、の最小構成で138万6000円から。OSはRed Hat Enterprise Linux 5.1に対応する。

 また日本IBMでは同時に、BladeCenter QS21におけるアプリケーションに対応した開発キット「IBM Software Development Kit(SDK) for Multicore Acceleration v3.0」を発表した。オープンソースの統合開発環境「Eclipse」をもとに、Cell B.E.向けアプリケーションの開発用に最適化した製品で、開発プロセスの効率化を実現できるという。価格は138万6000円からで、10月26日の出荷開始を予定する。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/20071012002.html


( 石井 一志 )
2007/10/12 16:20

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