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キヤノンMJ、レーザープリンタ新3製品-「ラインアップ強化で市場1位を固守する」


ビジネスプロダクト企画本部 ページプリンタ商品企画部 ページプリンタ商品企画課の寺久保朝昭主任
 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は11月14日、レーザープリンタ(LBP)「Sateraシリーズ」の新製品「LBP5910F」「LB5910」「LB5610」を発表した。価格はそれぞれ、39万8000円(税別)、29万8000円(同)、19万8000円(同)。発売時期はLBP5910/5610が同日から、最上位版のLBP5910Fのみ12月上旬から。

 2005年以来、ページ記述言語に「LIPS(LBP Image Processing System)」を採用する「LBP5900SE」と、PCのCPUで描画処理したデータをプリンタに送って印刷する「カラーCAPT(Canon Advaned Printing Technology)」を採用する「LBP5600SE」の2機種で展開してきた同社のLBPシリーズ。ビジネスプロダクト企画本部 ページプリンタ商品企画部 ページプリンタ商品企画課の寺久保朝昭主任によると、「2007年になって売り上げに陰りがみえ、2機種だけでは今後きびしくなることが予想された」という。

 そこで今回、ラインアップを強化。LIPS方式の後継にLB5910、上位版にLBP5910Fを位置づけ、カラーCAPT方式の上位版にLB5610を位置づけることで、全4ラインアップをそろえた。

 LIPS方式のLBP5910FとLBP5910では、プリント速度でA4モノクロで32枚/分、A4カラーで30枚/分、両面印刷で16ページ/分の性能を実現している。中でもLBP5910Fでは、設置スペースはそのままに、コンパクトな「ステイプルフィニッシャ」を内蔵したのが特長。A3~B5の普通紙で15枚まで、印刷後に自動でホチキス止めすることができる。

 両者共通の特長としては、印刷時に定着フィルムをセラミックヒータで瞬時に加熱することで、ウォームアップ時間を短縮する「オンデマンド定着方式」を継承した。パネルオフを行う通常のスリープモードでは、ウォームアップ時間0秒を実現している。このほかに新機能として、消費電力を約1Wに抑える「ディープスリープモード」も搭載。それでも30秒以下の短さでウォームアップできるとのこと。


LBP5910F LBP5910

LBP5610
 一方、カラーCAPT方式のLB5610では、プリント速度でA4モノクロおよびカラーで26枚/分、両面印刷で14ページ/分の性能を実現。初めてNICを標準搭載し、USB/ネットワークともにMac環境に対応した。また、パネル上にジョブキャンセルキーと10個のLED搭載することで、操作性を向上した。

 全機種共通の特長としては、日常のメンテナンスを容易にする「フロントオペレーション」が挙げられる。例えば紙づまりが起きた時、「製品によっては、どこに紙がつまっているのか分かりづらかったり、本体上部パネルを開けた上で、ドラムカートリッジをすべて取り外さないと紙を排除できなかったりする。当社の製品では、本体前面パネルを開けるだけで、ドラムカートリッジを外す必要もなく容易に対処できる」と寺久保主任。「従来製品からの特長ではあるがこれも大きな訴求点」とあらためて強調した。

 キヤノンMJでは、今回のラインアップ強化により、2年連続のカラープリンタ市場1位をめざす。



URL
  キヤノンマーケティングジャパン株式会社
  http://canon.jp/
  ニュースリリース
  http://cweb.canon.jp/newsrelease/2007-11/pr-lbp5910f.html


( 川島 弘之 )
2007/11/14 15:23

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