日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は11月15日、x86サーバー「HP ProLiant」ファミリに、クアッドコアのXeonプロセッサに対応したエントリサーバー3機種ならびにミッドレンジサーバー6機種を追加すると発表した。
HP ProLiantは、業界標準のx86サーバー。今回、次世代エントリサーバーとして発表されたのは、小規模なオフィスや部門のサーバーとして最適なタワー型の「HP ProLiant ML110 Generation 5(以下、ML110 G5)」、データセンターで大量に使用されるWebサーバーなどに最適な1Uラックマウント型の「同 DL320 Generation 5p(以下、DL320 G5p)」、管理性を重視したタワー型の「同 ML310 Generation 5(以下、ML310 G5)」の3機種。
いずれもクアッドコアのXeon 3210(2.13GHz)に対応したほか、ML110 G5では、最大6.4GB/秒のメモリ規格を採用することで、より快適な動作を実現。DL320 G5pでは、内蔵HDD数を2基から4基へ倍増するとともに、遠隔管理機能の「Integrated Lights Out 2(iLO2)」を標準搭載し、「HP SIM(Systems Insight Manager)」をはじめとした管理ソフトにフル対応した。ML310 G5では、同じくiLO2の標準搭載や管理ソフトに対応したほか、ML310ラインで初めて冗長電源を搭載。これにより、管理性と運用の安定性を実現している。
価格は、ML110 G5が4万9560円から、DL320 G5pが9万4500円から、ML310 G5が10万9200円。いずれも12月上旬から出荷を開始する。
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ML110 G5
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DL320 G5p
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ML310 G5
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一方、次世代ミッドレンジサーバーとして発表されたのは、「ML350 G5」(36万7500円から)、「ML370 G5」(47万4600円から)、「DL360 G5」(47万4600円から)、「DL380 G5」(49万5600円から)、「BL460c」(53万7600円から)、「BL480c」(103万7400円から)の6機種。これらはすべて最新のクアッドコアXeon 5400番台に対応し、処理能力を約30%向上したとしている。いずれも12月中旬から出荷を開始する。
併せて、HP ProLiantの用途を広げるオプションとして、「SUSE Linux Enterprise Server」と「HP Server Migration Pack」も同時発売する。前者では、24時間テクニカルサポートをバンドルしたSUSE Linux Enterprise Serverサブスクリプションを提供。後者では、既存システムのHP ProLiantおよび仮想化環境への移行を支援するソフトを提供。同ソフトにより、従来、物理サーバ間での環境移行(P2P)と仮想化環境を含む移行(P2V、V2V、V2P)で2種類の製品に分かれていた「HP ProLiant Essentials Server Migration Pack」が統合され、1つのソフトで4種類すべての移行が可能になるとのこと。
■ URL
日本ヒューレット・パッカード株式会社
http://www.hp.com/jp/
ニュースリリース
http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-009.html
( 川島 弘之 )
2007/11/15 12:42
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