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日本IBM、中堅・中小向けのUNIXサーバーエントリモデルでPOWER6を初搭載


System p 550ラックマウントモデル
 日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は1月30日、64ビットプロセッサ「POWER6」を搭載したエントリUNIXサーバー2機種「IBM System p 520」「IBM System p 550」を発表した。中堅・中小企業のシステムや大企業の部門サーバーの統合に最適な製品とし、2月8日より順次出荷を開始する予定。

 新製品は、エントリモデルで初めてPOWER6を搭載したUNIXサーバー。POWER6の特長である4GHzを超えるパフォーマンスと省電力性能により、キロワット当たりの処理性能を、従来の日本IBM製同等サーバーに比べ約4割向上したという。

 System p 520では、デュアルコアのPOWER6(4.2GHz)を最大4コア、最大64GBのメモリ、最大1.8TB HDDを搭載可能。最小構成価格は77万8785円で、2月29日より出荷を開始する。System p 550では、デュアルコアのPOWER6(3.5GHzまたは4.2GHz)を最大8コア、最大256GBのメモリ、最大1.8TB HDDを搭載可能。最小構成価格は424万2420円で、2月8日より順次出荷開始の予定。いずれもタワー型モデル、4Uラックマウント型モデルの2種類を用意している。

 併せて、System pによるサーバー統合を推進する新しいソフト「IBM PowerVM Express」も発表。これは、従来ハイエンドまたはミッドレンジのSystem pを中心に提供してきた「PowerVM Edition」の仮想化機能を、中堅・中小システム向けに低価格で提供するための製品。サーバー1台から仮想化するために必要最小限の、論理区画(LPAR)や管理機能などが利用できるようになっている。価格は5040円/プロセッサで、2月8日より出荷を開始する。

 このほか、PowerVM Editionシリーズの無償オプションである「PowerVM Lx86」も提供。x86サーバーで稼働するアプリケーションをPOWER6上のLinuxで動かすことが可能になるため、最小限の手間とコストでSystem pへ移行することが可能になるとのこと。



URL
  日本アイ・ビー・エム株式会社
  http://www.ibm.com/jp/
  プレスリリース
  http://www-06.ibm.com/jp/press/2008/01/3002.html

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( 川島 弘之 )
2008/01/30 14:57

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