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レノボ、64GB SSD・13.3型TFT搭載の超薄型ノートPC「X300」 |
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X300は、Core 2 Duo SL7100（1.2GHz）を搭載する薄型モバイルノートPC。WXGA+（1440×900）表示可能な13.3型液晶、DVDスーパーマルチドライブを搭載していながら18.6～23.4mmの薄さ、1.42kgの軽さを実現している。またHDDではなく64GBの1.8型SSD（ソリッドステートドライブ）を搭載するのも特徴で、PCMark05ベンチマークでは2.5型HDD（5400rpm）の約3倍の数字を記録したほか、Windows VistaのOSブート時間も約3割短縮された。 製品の堅牢性については、ハイブリッドCFRP（炭素繊維強化プラスチック）によって高い耐衝撃性能や軽量化を実現したほか、新開発のRoll Cageとマグネシウム製のベースカバーを組み合わせ、重要部品にかかるストレスを15％低減。「薄く軽くはなっているが、ThinkPadが持つ堅牢性は犠牲になっていない」（落合氏）という。 また、「蓄積してきた省電力技術をすべて投入」（ノートブック開発研究所 開発担当 チーフエンジニアの福島晃氏）し、使わない機能は電力使用を極力ゼロにすることで、バッテリの消費を抑えている。加えて、「アイドル状態でもリーク電流が流れて不必要な電力が消費されてしまうが、温度が下がるほどリーク電流も下がることに着目。（通常では不必要な局面でも）あえてファンを超低速で回転させ、CPUを冷やして省電力化を図った」（同氏）とした。 さらにユーザビリティ向上のため、キーボードにも改良が加えられた。ThinkPad T61などと同様のフルサイズキーボードを搭載しているが、福島氏は「通常の卓上ではなくモバイル環境で、ひざの上などでの使用が増えることを考慮し、クリック感を向上させている」と、強化ポイントを説明している。
ラインアップには、3種類を用意した。最廉価の「647612J」は、Core 2 Duo SL1200、1GBメモリ（最大4GB）、64GB SSD、DVDスーパーマルチドライブ、指紋センサー、Windows Vista Business、1年保証といった構成で34万6500円。また、保証を3年にアップグレードした「647816J」は35万7000円、さらにメモリを2GBへ増量した最上位「647818J」は36万5400円で提供する。なおOSは、標準ではWindows Vista Businessのみ用意されるものの、Windows VistaのほかのエディションやWindows XP Professionalでの動作も確認されているという。 インターフェイスは、各モデルともUSB 2.0×3などを搭載するほか、ワイヤレスのBluetoothをサポート。ネットワークは、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tの有線ポートとIEEE 802.11a/b/g/n（ドラフト2.0）対応無線LANに対応し、無線LANのオン/オフを行えるハードウェアスイッチも搭載した。また、インテルが提供している法人向けのvProプラットフォームにも対応する。 サイズは318×231×18.6～23.4mm（W×D×H）。重量は光学ドライブ搭載時で1.42kg、非搭載時では1.33kg。バッテリは、3セルの標準型や6セルの大容量型、光学ドライブベイ用の拡張バッテリ（3セル）などが用意された。駆動時間は、標準型使用時約3.2時間となっている。 落合氏はX300について、「13.3型ワイドパネルの採用によって、12型のXシリーズが持つポータビリティと、14型のTシリーズが備える使い勝手の両立を実現した」とアピール。メインストリームの数量を販売するPCではなく、上位機に位置付け、高いユーザビリティ、堅牢性、セキュリティなどを必要とするビジネスユーザーや、最新技術を求める一般ユーザーに対して、付加価値を訴求していくとした。 ■ ＵＲＬ レノボ・ジャパン株式会社 http://www.lenovo.com/jp/ ニュースリリース http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2008/02/0226.html
（ 石井 一志 ）
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