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日立、コンテンツアーカイブ向けストレージのセキュリティ強化モデル

Symantec Enterprise Vaultとの連携も推進

HCAPラック
 株式会社日立製作所(以下、日立)は3月5日、コンテンツアーカイブ向けストレージ「Hitachi Content Archive Platform(以下、HCAP)」において、システム管理機能、セキュリティ機能を強化した新モデルを発表した。3月6日から販売を開始する。併せて、株式会社シマンテックとの協業を強化し、データアーカイブソリューションのメニューを拡充する。

 HCAPは、メールや契約書、公的文書、図面などのコンテンツを長期保管するコンテンツアーカイブ向けのストレージアプライアンス。新モデルでは、より高いセキュリティときめ細かいシステム管理を実現するため、ロールベースの管理者アカウント管理、管理者操作ログの記録、ログの自動外部送信に対応した。

 ロールベースの管理者アカウント管理では、システムの設定・変更、コンテンツ検索機能利用、アカウントの登録・削除などロール(役割)を5種類に細分化し、アカウントごとに権限を設定可能。1つの管理者アカウントに複数のロールを付与することもできる。セキュリティを保ちつつ、必要最小限の権限を割り当てることが可能だ。

 管理者操作ログの記録では、システムの稼働状況ログに加え、HCAPに対するすべての管理者操作履歴を記録し、管理者のアクセスをトラッキングすることが可能。管理者による不正アクセスを抑止し、かつ不正アクセスのないことを確認・証明することができる。

 ログの自動外部送信では、エラーなどの問題発生時にHCAPのログを自動的にログ管理サーバーへ送信。迅速な状況把握や問題解決を可能とする。ほかのサーバーやストレージ、ネットワーク機器なども含めたシステム全体の稼働状況を、ログ管理サーバーで一括して確認することもできるという。

 新モデルの投入のほか日立では、シマンテックとの協業強化も図る。これまでにもシマンテックのコンテンツアーカイブ製品「Symantec Enterprise Vault」とHCAPを連携させたコンテンツアーカイブソリューションを提供してきたが、これに加え、この2つを連携させたメールアーカイブソリューションをメニューに追加する。

 Symantec Enterprise Vaultのインテリジェントな分類・保存技術によるデータの取得・分類・索引付け・保存と、HCAPの能力を組み合わせることで、効率的かつ安全なメールアーカイブが実現するとのこと。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/03/0305a.html


( 川島 弘之 )
2008/03/05 11:45

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