マイクロソフトが4月15日に正式発表した新サーバーOS「Windows Server 2008」について、ベンダー各社から対応が発表されている。
日本電気株式会社(NEC)は、サーバー製品「Express5800シリーズ」「NX7700iシリーズ」対応を同日より順次開始すると発表。まず、タワー型サーバーでは「Express5800/120L」など3製品、ラック型サーバーでも「Express5800/120Rj-2」など2製品を対応させている。ソフトウェア製品も早期対応を進める計画で、クラスタソフト「CLUSTERPRO X」と、Windows Server 2008の新機能「Hyper-V」との連携による高可用仮想サーバーソリューションなどを提供する予定だ。
日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)では、x86サーバー「HP ProLiant」の現在販売中の全製品が、4月15日からWindows Server 2008に対応すると発表した。OSバンドルモデルの提供を同日から開始し、プリインストールモデルも5月下旬からの提供を予定する。「HP Integrity」は、4月中にWindows Server 2008 for Itanium-Based Systemsに対応する予定という。
ストレージについては、「HP StorageWorks」の主要ディスクアレイ製品、テープドライブ/ライブラリ製品と、データ共有ソフト「HP Polyserve」の対応を表明。これらに関連した同社の保守・導入支援サービスも、OSの保守を含めて、4月15日からWindows Server 2008環境に対応した。さらにはSIサービスも、Active Directory導入支援サービスなど4サービスを皮切りに対応を進めていくとのこと。
株式会社日立製作所(日立)は、サーバー製品群「BladeSymphony」「HA8000シリーズ」の全モデルで、Windows Server 2008プリインストール製品の販売を4月15日から開始したと発表した。また、マイクロソフト社内に設置された「日立-マイクロソフト総合検証センター」を活用。両社のノウハウを生かして新技術の適用などを共同検証し、その成果をもとにステム設計・構築サービス「Windows Server 2008対応ソリューション」を提供するとしている。
富士通株式会社でも、サーバー製品「PRIMERGY」「PRIMEQUEST」のWindows Server 2008対応を表明した。製品紹介サイトで、5月下旬より対応BIOS・ドライバを順次公開する予定。顧客からの要望が多いサーバー3製品については、プリインストールモデルやバンドルモデルを用意し、7月下旬より順次提供する。加えて富士通では、マイクロソフトと共同で、Hyper-Vの適用を支援する専門チーム「富士通 Hyper-V 仮想化センター」を開設し、顧客を支援していくという。開設場所は、富士通の総合検証センター「Platform Solution Center」内で、5月の開設を予定する。