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XJ-SC215/SC210
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計8機種の豊富なラインアップ
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カシオ計算機株式会社(以下、カシオ)は5月12日、「スーパースリムプロジェクター」の新製品として、色再現性の向上を図った「XJ-SC215/SC210」、輝度3000ルーメンを実現した「XJ-S57/S52」など、計8機種を発表した。7月上旬より順次販売を開始する。
カシオは2006年に、最薄部32mmのB5型スーパースリムプロジェクターを発売。2007年には同サイズで2500ルーメンを実現するなど、スリムな形状で機動性に優れながらも、高性能を備えた製品を展開してきた。
今回は従来機種を機能強化するとともに、色再現性に優れた高演色モデルと、3000ルーメンの高輝度モデルを新たに投入する。
高演色モデルとしては、XJ-SC215/SC210の2機種を投入する。高演色光源ユニットの採用やカラーホイールの改良により、色度域を従来機種より約10%拡大。白の美しさはそのままに、黄色や肌色はより自然に、赤や青はより鮮やかに再現できるようになっており、色再現性を重視する教育現場や医療現場に最適としている。発売時期は7月上旬。
高輝度モデルとしては、XJ-S57/S52の2機種を投入。光源ユニットや冷却方式などの改良により、3000ルーメンを実現し、明るい部屋でも照明を落とさずに使用できるようにした。このため、ミーティングやプレゼンテーションなどの幅広い用途に活用できるとしている。発売時期は7月下旬。
従来機種からは、2500ルーメンの「スタンダードモデル」を2700ルーメンの「XJ-S47/S42」に、2000ルーメンの「エントリーモデル」を2300ルーメンの「XJ-S37/S32」にそれぞれ強化し、再ラインアップを図る。発売時期は7月下旬。
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スーパースリムプロジェクターのテクノロジ。レンズ/光源の薄型化、ファンを横置きする独自の冷却構造などが特長
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USBホスト機能やワイヤレス接続機能などを備える
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全機種共通のユニークな機能として、「USBホスト機能」を備える。市販のUSBメモリをプロジェクタと直結することで、その中に保存された画像や動画を投影でき、PCなしでもプレゼンテーションが行える。このため、下準備の手間が省けるほか、PCの不調やコードに引っかかっての事故が防止できるとしている。
なお、プレゼンテーション・表計算・ワープロ・PDFなどのデータは、自動的にJPEG/BMPに変換して投影する形となる。このため、プレゼンテーション内のアニメーションなどは再現できない。動画はAVI/MPEG4/Motion JPEGに対応する。こちらは変換なしでそのまま投影することが可能だ。
同機能は、それぞれのモデルの上位機種となるXJ-SC215/XJ-S57/XJ-S47/XJ-S37で標準搭載。それ以外は別売りのUSB無線アダプタを用いることで利用が可能になる。
そのほか、プロジェクタ起動中にいきなり電源を抜ける「ダイレクトパワーオン/オフ」機能を全機種で搭載。通常プロジェクタは電源オフしたあとも、しばらく冷却・チェックのために動き続ける。ところが同機能では、冷却・チェックを次回起動時に後回しして、即座に電源を落とすことが可能。プレゼンテーション後に素早く撤収しなければならないときなどに便利だ。
価格は、XJ-SC215/SC210がそれぞれ28万1400円、26万400円。XJ-S57/S52がそれぞれ31万2900円、29万1900円。XJ-S47/S42がそれぞれ27万900円、24万9900円。XJ-S37/S32がそれぞれ23万9400円、20万7900円。
なお、これまでカシオ製プロジェクタはBtoBを中心に販売を行っていたが、今回の新モデルより本格的に店頭販売を検討する。
■ URL
カシオ計算機株式会社
http://www.casio.co.jp/
ニュースリリース
http://www.casio.co.jp/release/2008/xjs57_s52.html
( 川島 弘之 )
2008/05/12 14:01
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