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日本HP、TCOを62%削減したビジネス向けインクジェットプリンタ4製品


新製品の主な特長

執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏
 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)は5月16日、ビジネス向けインクジェットプリンタの新4製品を発表した。同日より順次販売を開始する。

 新たに投入するのは、高速プリントと低ランニングコストを実現した、A3プリンタ「HP Officejet Pro K8600dn(以下、K8600dn)」とA4複合機「同 L7590 All-in-One(以下、L7590)」。コンパクトで自動両面印刷、無線LAN対応のA4複合機「HP Officejet J6480 All-in-One(以下、J6480)」。大容量インクが使えるA4モバイルプリンタ「同 H470(以下、H470)」の4製品。「Inkjet for small office」というコンセプトを打ち出し、SOHOや小規模オフィスを主にビジネスシーンへのインクジェットプリンタ普及をめざす。

 SOHOや小規模オフィスでインクジェットプリンタを使う際、ユーザーから挙がる不満の声としては、インク容量が少ない、給紙量が少ない、耐久性が低い、ランニングコストが高いなどが多く、「総じてコストに対する意識が強い」(執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏)という。

 そこで新製品では、TCO削減にこだわった。

 大量印刷に適しているというK8600dnおよびL5790では、大容量の「4色独立インクシステム」により、A4カラー文書約6.3円/枚の低ランニングコストを実現。また、モバイルプリンタH470以外の全製品に「自動両面印刷機能」を標準搭載し、プリント枚数を削減。さらに実用に耐える画質を保ちながら、インク使用量を25%削減する「インク量コントロール機能」も備えた。

 さらにソフトウェア面でも、複数のWebページの必要な部分のみをレイアウトして1枚にプリントできる「HP Smart Web Printing」、ExcelとWordなどフォーマットの異なる複数の文書をまとめてプリントできる「FinePrint5」を提供。“複数の用紙でなければ印刷できなかったものを1枚にまとめる”という考え方で、TCO削減を図っている。


インク量コントロール機能。実用に耐える画質を保ちながら、インク消費を25%削減する 複数の用紙でなければ印刷できなかったものを1枚にまとめる考え方でTCOを削減するソフトウェア FinePrint5の画面。メールとExcelを1枚にまとめて印刷する様子

TCOを約62%削減
 こうした機能で、「全体としてTCOを62%削減することに成功した」(同氏)とのこと。

 このほか各製品ごとの特長として、A3プリンタのK8600dnでは、6250枚/月の耐久性を実現。印刷速度はモノクロ最高35枚/分、カラー最高35枚/分。有線LAN対応で複数のPCでの共有を可能にしている。価格は3万9900円。販売は5月16日より。

 A4複合機L7590では、モノクロ最高35枚/分、カラー最高34枚/分の印刷速度を実現。自動両面印刷ユニットと両面スキャンが可能な50枚対応のADF(自動原稿送り装置)を標準装備し、複数枚原稿の自動両面スキャン/コピー/FAX送信を可能にしている。また、ドキュメント管理機能として、スキャンした原稿をPDF/JPEG形式でメモリカードやUSBメモリなどに直接保存することが可能。給紙トレイは、標準で250枚、最大で600枚(オプション)に対応する。価格は3万4860円。販売は6月上旬より。


K8600dn L7590

 よりコンパクトな筐体にプリント/コピー/スキャン/FAX機能を搭載したA4複合機J6480では、モノクロ最高31枚/分、カラー最高25枚/分の速度を実現。35枚のADFと、自動両面印刷ユニットを搭載している。また有線LANと無線LAN(IEEE 802.11b/g)に対応しながら、1万9950円と、2万円を切る価格を実現した。販売は5月下旬より。

 A4モバイルプリンタのH470では、モノクロ最高22枚/分、カラー最高18枚/分の速度を実現。オプションのバッテリを使用すれば、外出先でも利用できるコンパクトサイズを実現した。スペースの限られた店舗、あるいは営業の持ち出しなどの用途に最適としている。また、HP独自機能として「インクバックアップ機能」も搭載。4色独立インクシステムにおいて、黒インクだけでの印刷、あるいはカラーインクだけでの印刷に対応している。例えば、印刷中に黒インクがなくなったとしても、残りのカラーインクで黒を再現し、印刷を継続することができるという。価格は1万9950円。販売は5月16日より。


J6480 H470

 なお、ビジネス向けプリンタはこれまで、「HP Directplus」からのオンライン販売がメインであったが、今回から量販店展開、代理店販売を加えた全方位チャネルで拡販に努める方針。挽野氏は「2005年から本格的にビジネス向けインクジェット販売を始め、3年間で売り上げは約6倍にまで成長した。現在、家庭用のインクジェットプリンタを使っているケースも含め、SOHOや小規模オフィスなどの市場は100万台/年規模のポテンシャルを秘めている」と述べ、今回の新製品で、この領域を積極的に開拓していく意向を見せた。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-105.html


( 川島 弘之 )
2008/05/16 15:49

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