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Express5800/320Fd-MR
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日本電気株式会社(NEC)は5月22日、フォールトトレラントサーバー(無停止型サーバー)のラインアップに、ミッドレンジモデル「Express5800/320Fd-MR」、ローエンドモデル「Express5800/320Fd-LR」を追加すると発表した。いずれも、同日より販売を開始する。
フォールトトレラントサーバーとは、ハードウェアの主要コンポーネントを二重化することで、その片方に障害が発生しても継続して運用できるようにしたサーバー製品。障害コンポーネントの交換も稼働中に行えるため、保守に際しても業務を停止せずに実施できる。また二重化制御は、専用の制御チップ「GeminiEngine」を利用するので、CPUの性能を損なうこともないという。
今回発表された両製品は、こうした特徴を受け継いでいるのはもちろん、クアッドコアXeonを搭載することで、処理性能を従来比20%向上させた点が特徴。また、OSのメンテナンス時間短縮も実現した。従来、Windows OSへの各種パッチ適用時にはシステムの再起動が必要だった。しかし、新オプション「Active Upgrade」を利用すると、二重化されたコンポーネントの片方を個別に動作させることが可能。片方ずつパッチを適用する運用により、システムの再起動が不要になったという。加えてこの機能では、パッチ適用後の動作を確認してから、実環境へ反映する機能も搭載しており、システムの安定稼働にも貢献できるとのこと。
価格は、Express5800/320Fd-MRが216万円(税別)から、同320Fd-LRが138万円(税別)から。出荷は、6月10日より順次開始される。
なお今回発表された製品は、仮想化ソフトウェア「VMware ESX」にも、2008年9月の対応を予定している。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0805/2201.html
( 石井 一志 )
2008/05/22 11:51
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