株式会社リコーは6月2日、デジタルカラー複合機の新製品4シリーズ12モデルを発表した。6月16日より販売を開始する。月販台数は1万台。
新たに投入するのは、A4横送りのカラー・モノクロ印刷速度でクラス最速となる50枚/分を実現した「imagio MP C5000(以下、MP C5000)」、40枚/分の「imagio MP C4000(以下、MP C4000)」、33枚/分の「imagio MP C3300(以下、MP 3300)」、28枚/分の「imagio MP C2800(以下、MP C2800)」の4シリーズ。
いずれも低温定着が可能な「新カラーPxP トナー」を採用することで、連続印刷速度やウォームアップタイムを高めている。特にMP C5000/C4000の2シリーズでは、IH技術により定着ローラーを素早く定着温度まで温める独自技術「カラーQSU」を採用。MP C5000で27秒以下、MP C4000で23秒以下のウォームアップタイムを達成したという。
また、このトナーでは小粒径かつ均一な粒状で印刷できる特徴により、細部やグラデーションの再現性を向上したほか、ベタ部分の色ムラも抑え高画質を実現。小さな文字もくっきり見える1200dpiでの高解像度印刷や、写真などを高品質に印刷できる「光沢強め印刷」などが可能になっている。
4シリーズ通して本体操作部には、カラー大型高精細液晶タッチパネルを採用。色覚障害者でも見やすいよう配慮した色使いや配置にすることで、「カラーユニバーサルデザイン認証マーク」を取得している。併せて、車いすを使用した状態でも簡単操作を実現する各種オプションを用意。本体からスキャナー操作部を分離して机上に設置できる「スキャナー分離キット」、ARDF(自動両面原稿送り装置)の開閉が片手で行える「ドキュメントフィーダーハンドル」などが提供される。
セキュリティでも、ファクス誤送信抑止や蓄積データの暗号化、S/MIME、IPsec、Kerberos認証、IEEE 802.1X認証など、豊富な機能に対応している。
価格は、MP C5000が179万円(税別)から、MP C4000が154万円(同)から、MP C3300が132万円(同)から、MP C2800が117万円(同)から。
■ URL
株式会社リコー
http://www.ricoh.co.jp/
■ 関連記事
・ リコー、カラースキャナを搭載したモノクロデジタル複合機4シリーズ(2008/01/15)
・ リコー、ローエンドデジタルカラー複合機の新モデル-印刷速度などを向上(2008/01/08)
( 川島 弘之 )
2008/06/02 18:46
|