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日立がブレードサーバー向け仮想化機能を強化、オーバーヘッドを最大25%低減


 株式会社日立製作所(以下、日立)は6月4日、ブレードサーバーのハイエンドモデル「BS1000」向けのサーバー仮想化機能「Virtage Version 3」を発表した。同日より、同機能を搭載したサーバーブレードの販売を開始する。

 Virtage Version 3では、システム全体で仮想化に伴うオーバーヘッドを最大25%低減できるため、従来より高い密度でのサーバー集約が可能。業務システムで利用するサーバーの台数を削減することにより、設置スペースや消費電力、保守・運用コストの軽減が期待できる。なお、この仮想効率の向上は、I/Oの仮想化をハードウェアでも実行する独自の「I/Oアシスト機構」と、I/Oスループットを最大約10%向上させたことによって実現したという。

 また、物理サーバー上の論理サーバーを、ストレージとの接続情報を引き継ぎつつ別の物理サーバーへ移動させる、「論理サーバー移動機能」も提供される。この機能を利用すると、ゾーニングなど通常のSAN環境での設定を維持したままで、論理サーバーの移動を行えることから、障害発生時の影響範囲を局所化可能。高い信頼性と、柔軟な運用性の両立を実現したとのこと。さらに日立では、同機能の導入を支援する「論理サーバ移動コンサルテーションサービス(仮)」の提供も予定している。

 Virtage Version 3搭載サーバーブレードは、クアッドコアXeon X5460/E5430などを最大2基、メモリを最大32GBまで搭載可能で、価格は100万8000円から。6月30日より出荷を開始する。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/


( 石井 一志 )
2008/06/04 12:45

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