Enterprise Watch
最新ニュース

日本ラリタン、多機能なKVMリモート管理アプライアンス


 日本ラリタン・コンピュータ株式会社(以下、日本ラリタン)は6月17日、サーバーとシリアル機器の統合リモート管理アプライアンス「Dominion KSX II」を発表した。6月23日から販売を開始する。

 Dominion KSX IIは、KVM(Keyboard/Video monitor/Mouse)とシリアル2つのアクセス、および電源制御機能を1台に集約した多機能リモート管理アプライアンス。サーバーやルータが複数台設置された中小規模の環境や、リモートから電源を再投入する必要があるサイトの管理に最適という。

 特長としては、次世代「KVM over IP機能」を搭載。ソフトウェアのインストール、ファイルの転送、データのリカバリをリモートで行えるようになった。また、クライアントPCとターゲットサーバー間のマウスカーソルを同期できるため、手動でマウスのパラメータを調整する手間が省けるという。加えて従来製品より、セキュリティの強化や操作性の改善が図られたほか、ネットワークがダウンしてもアクセスできる経路として緊急アクセス用モデムが内蔵された。

 Dominion KSX IIはスタンドアロンでの利用のほか、統合管理製品「CommandCenter Secure Gateway」のコントロール下で利用することも可能。これにより、Dominion KSX IIと接続された複数のサーバーや、そのほかのIT機器をすべて単一のIPアドレスで管理することができる。さらに次世代ラック用電源タップ「Dominion PX」と併用することで、ラック内のIT機器の電源オン/オフや電力情報のモニタリングといった電源管理までリモートで行えるとのこと。

 価格は、KVMポート×4、シリアルポート×4、電源ポート×2を備えた「DKSX2-144」が36万円(税別)、KVMポート×8、シリアルポート×8、電源ポート×2を備えた「DKSX2-188」が45万円(同)。



URL
  日本ラリタン・コンピュータ株式会社
  http://raritan.co.jp/
  ニュースリリース
  http://raritan.co.jp/about/abt_rj_news_detail.aspx?status=4&articleId=1033


( 川島 弘之 )
2008/06/17 18:38

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.