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TOUGHBOOK U1シリーズ CF-U1
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パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部市場開発グループ・奥田茂雄グループマネージャー
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松下電器産業株式会社(以下、松下)は6月25日、TOUGHBOOK(タフブック)シリーズの新製品として、UMPCとなる「TOUGHBOOK U1シリーズ CF-U1」を発表。企業市場をターゲットに、10月23日から出荷を開始する。
企業向けの商談となることから、出荷開始前から受注活動を、日米欧で同時にスタート。試験導入期間などを考慮し、長期的な視点で出荷時期を設定したという。
松下パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部市場開発グループ・奥田茂雄グループマネージャーは、「耐落下、振動、圧迫、防滴といった、12年間にわたり培ったタフブックのコア技術と経験をもとに実現した、タフなウルトラモバイルPC。小型、軽量、長時間駆動を実現するとともに、フルWindows環境での動作を可能とした。これまでタフブックを利用していたユーザーからは、新たな業務領域に対して、より小型化のものが欲しいという要望があった。また、PDAを利用しているのだが、より堅牢性を実現した端末が欲しい、あるいはPCの機能を持ったものが欲しいという要望に対応した製品として投入する。これまでのタフブックとは異なる市場を狙いたい」としている。
堅牢性を実現したまま、小型・軽量化することで、フィールドモバイルPC市場の拡大とともに、堅牢性ハンドヘルド市場の取り込みを狙う考えだ。
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堅牢ノートPC市場でシェア1位を維持
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堅牢UMPC市場に参入
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CF-U1は、インテルAtomプロセッサZ520を搭載。チップセットには、インテルシステムコントローラハブを採用している。幅184mm×奥行き151mm×高さ57mmの筐体に5.6型TFTカラー液晶を搭載し、重量は1.06kgと軽量化を達成。専用ストラップによって、バランスよく片手で持って操作できるようにしており、手で触る部分が熱くならない放熱設計とヒートプロテクターの採用で、長時間の手持ち作業も可能としている。
液晶ディスプレイには、円偏光タッチスクリーンによる低反射対応液晶を採用。屋外でも視認性を確保しながら、タッチ操作による利便性を実現している。
CF-U1の機能における、最大の特徴は堅牢性といえよう。
コンクリート面で、120cmの高さからも動作落下してもそのまま利用できるなどの耐衝撃、耐落下性を実現している。
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パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部テクノロジーセンター・由城利昭主幹技師
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「従来製品は、90cmからの落下試験をクリアしていたが、今回の新製品では、立ったまま、片手で操作することを想定していることから、120cmの高さから落下することを想定した。ノート型のタフブックに比べて、耐久性能をより向上させることに力を注いだ」という。
耐落下性、耐衝撃性を高めるために、筐体表面の一部にエラストマー樹脂を採用したほか、メイン基板をマグネシウム合金でサンドイッチする構造を採用。「卵パックのような構造で保護している」(松下パナソニックAVCネットワークス社ITプロダクツ事業部テクノロジーセンター・由城利昭主幹技師)という。
防じん、防滴性能を高めるために、特殊な防水用シリコンゴムを採用するとともに、I/Oコネクタ部分にロック機構付きのフタを採用。さらにボタンと一体化した防水シートを採用することで、「IP54に準拠した性能を実現している」(同)という。
そのほか、現場で1日中使用できることを想定した約10時間の長時間駆動を実現。また、動作中にバッテリーを交換したいという要望に対応するため、ホットスワップ対応としているのも特徴。
バッテリーは2パックを装備。片方のバッテリーパックだけが消耗しないように、バッテリー内の充放電回数をチェックする仕組みを搭載したほか、オプションで4連式のバッテリーチャージャーを提供し、長時間作業環境にも対応できるようにしている。
さらに、ユーザーの要望にあわせてさまざまなカスタマイズへの対応を可能としており、インテルのWiFi LINK 5100やBluetoothの標準搭載のほか、バーコードリーダー、指紋認証センサー、GPS、カメラ、FOMA HIGH-SPEED対応ワイヤレスWANなどを、筐体内に内蔵することができる。
「要求に応じて、来年にはRFIDリーダーなどの搭載も検討していきたい」としている。
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4連充電が可能なオプション
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本体を分解した様子
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水道・電気・ガス会社などにおける保守メンテナンス現場での活用や、自動車故障時のロードサービス、工事現場での図面の閲覧、倉庫での在庫管理といった用途を想定。「Windows Vista Business SP1の搭載とともに、Windows XPへのダウングレードにも対応したフルWindowsプラットフォームとしていることから、現場とオフィスをシームレスにつなぐモバイルPCを提供し、生産性向上に貢献させる」(由城主幹技師)とした。
価格はオープンプライス。年間1万台の出荷を目指す。
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インテル技術本部・及川芳雄本部長
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会見に駆けつけたインテルの技術本部・及川芳雄本部長は、「松下電器とインテルによる継続的に強力な協業体制が、この製品を生むことつながった。Windowsをベースした企業向けのモバイル製品として期待している」と語った。
一方、レッツノートシリーズにおけるUMPC投入の可能性について松下の奥田グループマネージャーは、「レッツノートは、もともとPCを外に持ち出して活用することを狙ったものだが、ここまで小型化しても、一般的な業務利用に役立つものとは考えていない。利用者からの有望があれば考える余地もあるが、いまのところは、業務での用途はないと見ている」として、レッツノートのUMPC化の具体的な計画がないことを示した。
■ URL
松下電器産業株式会社
http://panasonic.co.jp/
プレスリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn080625-1/jn080625-1.html
( 大河原 克行 )
2008/06/25 19:01
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