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富士通、ブレードサーバーを用途に応じてセットモデル化して販売


かんたんブレードセット、コンパクトモデル
 富士通株式会社は7月2日、「PRIMERGY」のブレードサーバーを、ニーズに応じてセットモデル化した「かんたんブレードセット」を発表した。中規模システム向けに、同日から販売を開始する。

 かんたんブレードセットは、中規模システムに適したブレードサーバーのハードウェア・ソフトウェア・構築サービスをセットにしたもの。国内生産の強みを活かし、当社工場内で機器の組み上げやソフトウェアのインストール、ネットワーク設定などのセットアップ作業を済ませて提供するのが特長という。このため導入がしやすいとする。設置スペース削減などを目的にブレードサーバーのニーズが高まる一方で、システムの構築・運用に高度な専門知識を必要とするため、あまり導入が進んでいなかった中規模システムでの開拓を図る方針。

 ラインアップとしては、「ベースモデル」「バックアップモデル」「コンパクトモデル」「自動リカバリーモデル」の4種類をそろえた。

 ベースモデルでは、ブレードサーバーを3台搭載。簡単に導入したい場合に最適な最小構成モデルとしている。バックアップモデルでは、ベースモデルにバックアップ装置のLTOライブラリを追加。コンパクトモデルでは、16Uサイズの低騒音型ラックにブレードサーバーとバックアップ装置のLTOライブラリを搭載。複写機程度のスペースにも設置が可能で、55~60dBの稼働音を実現。100V電源にも対応したとする。自動リカバリーモデルでは、故障時に自動切り替えが可能な予備サーバーをあらかじめ搭載。業務継続を実現するモデルとしている。

 必要なセットアップなどを出荷前にあらかじめ行うほか、機器出荷に必要な段ボールや緩衝材などの梱包(こんぽう)部材を10分の1に削減し、環境負荷の低減も実現している。管理ソフトとしては、「Systemwalker Resource Coordinator Virtual server Edition V13.3」で新たに提供するブレードビューア機能により、直感的なビジュアルで運用管理が容易になるとのこと。保守・運用支援サービス「Support Desk」も併せて提供する。

 価格は、ベースモデルが265万2400円(税別)から、バックアップモデルが625万6500円(同)から、コンパクトモデルが432万7100円(同)から、自動リカバリーモデルが845万6400円(同)から。富士通では、国内市場のPRIMERGY全体で、2008年度末までに9万5000台の販売をめざす。



URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/07/2-1.html


( 川島 弘之 )
2008/07/02 15:50

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