レノボ・ジャパン株式会社(以下、レノボ)は7月16日、ThinkPad新8モデルを発表した。投入するのは、中小規模・SOHO向けでLenovo 3000シリーズの後継となる「ThinkPad SL400/SL500」、モバイルワークステーション「同 W500」、業務向けスタンダードモデル「同 R400/R500」、薄型・軽量ハイパフォーマンスモデル「同 T400/T500」、B5型でより薄型・軽量なモデル「同 X200」。同 SL400/SL500を同日より、そのほかのモデルを8月6日より販売開始する。
今回の発表は、全ラインアップを一新するもの。ThinkPad SLシリーズのような新モデルのほか、現行製品からの後継モデルなどもラインアップしつつ、用途や性能を再分類することでターゲットを明確にした。同時に型番の命名方法も変更となっており、SL/W/R/T/Xのシリーズ名と3けたの数字の組み合わせに統一。百の位の数字は、液晶ディスプレイのサイズを示しており、例えば400なら14型、500なら15型を意味するようになっている。
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ラインアップを一新し、用途や性能を再分類することでターゲットを明確にした
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各機種のポジショニング
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ThinkPad SL400/SL500は、Lenovo 3000シリーズの後継として中小規模・SOHO向けに提供する、性能や価格のバランスを追求したコストパフォーマンスに優れたモデル。光沢のあるブラックのトップカバーを採用し、デザイン性にもこだわった。ネットワーク設定やメンテナンス作業を軽減するLenovo Careソフトや、HDDを保護するアクティブ・プロテクション・システムを搭載。指紋センサー搭載機種なども用意している。価格はSL400が13万6500円から、SL500が14万1750円から。同日より販売を開始する。
ThinkPad W500は、同 T61pの後継モデルで、シリーズの中でも最上位モデルとなるモバイルワークステーション。WUXGA(1920×1280ドット)表示可能な15型ディスプレイを搭載。8月6日より販売開始で、価格は36万円前後を予定している。
ThinkPad R400/R500は、業務向けのスタンダードモデル。インテルより7月16日に発表された「Centrino 2」を搭載している。8月6日より販売開始で、価格はR400が18万円前後、R500が15万円前後を予定している。
ThinkPad T400/T500は、モバイル性を追求した軽量モデル。Centrino 2を搭載。今回の全機種でバッテリーライフの延長が図られているが、特にT400では最大60%長くなっている。またT400には、LEDバックライト・ディスプレイを採用してモデルもある。8月6日より販売開始で、価格はT400が28万円前後、T500が34万円前後を予定している。
ThinkPad X200は、同 X61の後継モデルで、より軽くより長いバッテリーライフを実現している。Centrino 2を搭載。12型ディスプレイを採用しつつ、キーボードは入力しやすい標準サイズのものを搭載した。画面も複数のアプリケーションを閲覧しやすいワイド画面を採用している。8月6日より販売開始で、価格は22万円前後を予定している。
なお、8月6日発売モデルに関しては、詳細スペックは現状まだ未定。
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ThinkPad SL400
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ThinkPad SL500
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ThinkPad W500
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新機能と機種ごとの対応一覧
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今回、新機能の中でもレノボが特に注力したというのが、ThinkPad W500/R400/R500/T400/T500で採用された「動的グラフィックススイッチング」機能だ。これは、内蔵グラフィックカードと専用グラフィックスカードを、OS上からワンクリックで切り替えられるようにするもの。タスクバー上の電源管理メニューからクリックするだけで、わずか数秒でOSを再起動することなく切り替えられるため、画像処理性能を必要とするアプリケーションを利用する場合に、専用グラフィックスカードを利用するといった使い方ができる。
そのほかワイヤレス接続性能を強化。通信速度を向上したほか、管理GUI「Access Connections」のインタフェースを刷新した。さらに冷却機構にも一工夫。PCの最大熱源はシリーズごとに異なる。そこで熱源の特性や位置に応じてファンの羽の形を微妙に変えることで、機種ごとに最適な冷却効果が得られるようにした。「第4世代ふくろう羽ファン構造」と命名され、W500/T400/T500に搭載されている。
環境対応も強化されている。省電力マネージャとよばれる画面から、パフォーマンス重視とバッテリー重視の設定が可能なのだが、今回からバッテリーをある程度重視する設定にした段階で、画面に葉っぱのアイコンが表示される。これはClimate SavarsというグリーンITを推進する団体の基準を満たしたことを示しており、簡単な設定変更で、実際に環境へ配慮したPC利用が実践できるようになっている。
発足3年目となるレノボにとって、「2006年・2007年をIBMからの事業継承と事業基盤整備の年だった。今回のラインアップ一新で、2008年を成長への飛躍の年にする」(執行役員 マーケティング&広報担当の原田洋次氏)という。
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動的グラフィックススイッチング
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ワイヤレス機能を強化し、Access Connectionsでもインターフェイスを刷新
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省電力重視の設定にしていくと、グリーンIT推進団体の基準を満たしたことが、アイコンで示される
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■ URL
レノボ・ジャパン株式会社
http://www.lenovo.com/jp/ja/
プレスリリース
http://www.lenovo.com/news/jp/ja/2008/07/0717.html
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( 川島 弘之 )
2008/07/16 14:13
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