カラーマネジメント機能としては、米Electronics For Imagingの新コントローラ「Fiery System 8e」を搭載。SmartRIPにより従来製品と比べて1.5倍の高速処理を実現。また、1つ前のジョブを印刷しながら次のジョブのRIP処理を行うRIP 1 While Print 2により、途切れることなく印刷を行えるのが特長。
従来の印刷・デザイン・出版業界に加えて、製造業の設計デザイン部門や企業の企画部門もターゲットに
VDC方式Digital LEDヘッドや新トナーを採用
SmartRIPとRIP 1 While Print 2
また、Mac OS X Leopardに対応。印刷・デザイン業界では、Mac OS 9とそれに対応したDTPソフト、そしてPostScriptプリンタという組み合わせで仕事をしている場合が多い。この要因のひとつが、Mac OS X Leopardに対応したPostScript対応プリンタの選択肢が少ないという現実があると同社では説明。今回、Mac OS X Leopardに対応することで、印刷・デザイン業界のMac OS X Leopardへの移行に対応するとしている。
カムロックシステムズ デジタル・ワークフロー・アドバイザーの百合智夫氏
「これまではMac OS XでClassic環境をサポートしていたが、Mac OS X LeopardではClassicのサポートが終了した。PowerMac G4といったハードのサポートも終了し、新しくハードを購入するとIntel Macしか選択肢がなくなっている」と説明するのは、発表会にゲストとして登壇した株式会社カムロックシステムズ デジタル・ワークフロー・アドバイザーの百合智夫氏。
「2008年はDTP業界にとって変革の年になりそうだ。まず、Mac OS X LeopardでMac OS 9環境が使えなくなること。これにより、今後仕事を続けるにはMac OS X Leopard環境に移行する必要が生じた。そして、Intel Mac対応のDTPソフトQuarkXPress 8が7月に発売されること。QuarkXPressユーザーは、Intel Macに移行する際、InDesignなどに乗り換えなければいけなかったが、使い慣れたQuarkXPressがIntel Macに対応したことで、移行の障壁が低くなった。そして最後にPDF活用環境が充実していること。国内では入稿データとしてPDFはあまり普及していなかったが、雑誌広告デジタル送稿推進協議会でJMPAカラー準拠のPDFワークフローが策定され、PDF入稿が本格化する流れとなってきた」と紹介。こうした流れの中で、Mac OS X Leopardに対応したPostScriptプリンタの登場は重要なこととした。