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アイシロン、自社クラスタストレージ向けの10GbE対応アクセラレータ

ストレージOSの新版も同時リリース

Isilon IQ Accelerator-x
 アイシロン・システムズ株式会社(アイシロン)は9月17日、クラスタストレージのパフォーマンスを増強する装置「Isilon IQ Accelerator-x」(以下、Accelerator-x)の10 Gigabit Ethernet(GbE)対応版と、ストレージ向けOSの新版「OneFS 5.0」を発表した。

 同社の基幹製品であるクラスタストレージ「Isilon IQシリーズ」は、柔軟な拡張性と高速なアクセスを提供するNAS製品である。具体的には、複数のストレージノードをGbEもしくはInfiniBandでバックボーン接続することで、1つの大きなストレージクラスタを構成。バックボーンを通じてデータや制御情報をやりとりすることで、1つの巨大なNASであるかのように見せかけられる。

 この特徴は、柔軟に容量や性能を拡張可能な点だ。Isilon IQシリーズは、1つのボックスにHDDとインターフェイス、制御ユニットを内蔵しており、ストレージボックスを増やすと、容量と処理性能を同時に拡張できる。また、インターフェイスを持たず、容量だけを安価に増やせる拡張ノード「EXシリーズ」、逆に、ストレージを内蔵せずに性能だけを拡張するAccelerator-xも用意されており、ユーザーは自社で必要となる要件に従って、容量と性能の拡張を行えるメリットがある。

 今回はこれらの製品が共通して用いるOS、OneFSのバージョンアップが発表された。新版では、従来の2倍にあたる最大20GB/秒のトータルスループットを実現できるほか、単一ファイルシステム・単一ボリュームで最大2.3PBまでの拡張をサポート可能という。また、同時に提供が開始されるAccelerator-xの10GbE対応版は、容量とは独立して性能を拡張しなくてはならない、要求性能の厳しい環境向けの製品。400MB/秒の単一ストリーム性能、700MB/秒の複数ストリーム性能を持ち、高いスループットが要求されるHDビデオ編集用途などでも、Isilon IQシリーズの適用が可能になる。インターフェイスは、フロントエンド接続用の1000BASE-T×2と10GbE×2に加え、ノード間接続用のInfiniBand×2も搭載する。



URL
  アイシロン・システムズ株式会社
  http://www.isilon.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.isilon.co.jp/news/press/release_196.html
  http://www.isilon.co.jp/news/press/release_195.html
  http://www.isilon.co.jp/news/press/release_194.html

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( 石井 一志 )
2008/09/17 14:23

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