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日立、最大1.28TFLOPSまで拡張可能な科学技術計算向けサーバー


SR16000 モデルVL1
 株式会社日立製作所(以下、日立)は、AIXベースのスカラ型スーパーコンピュータ「SR16000シリーズ」のラインアップに、性能を強化した新モデル「SR16000 モデルVL1」を追加し、9月22日より出荷開始する。主に科学技術計算分野に向けた製品で、価格は個別見積もり。

 SR16000 モデルVL1では、POWER 6(5.0GHz)プロセッサを1ノードあたり最大32基、メモリを1TBまで搭載可能なスーパーコンピュータ。日立が培ってきた運用管理のノウハウや、自動並列化コンパイラ、クラスタ管理技術といった独自技術によって最適なチューニングサポートを提供でき、ユーザーは性能を最大限に発揮可能。既存モデル「同 L2」と比べて約2倍となる、1ノードあたりの理論ピーク性能1.28TFLOPSを実現した。また、I/Oの拡張性も強化されており、PCI-Xスロットを240スロットまで拡張可能。最大I/O性能を既存モデルの約4倍、48GB/秒まで拡張できる。

 現在ベクトル型のスーパーコンピュータを利用しているユーザーに対しては、システム導入、構築などのサービスメニューや、ユーザーのプログラム環境に応じたチューニングサポートなどを提供可能。スカラ型への、容易なプログラム移行を支援するとしている。



URL
  株式会社日立製作所
  http://www.hitachi.co.jp/
  ニュースリリース
  http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/09/0919.html


( 石井 一志 )
2008/09/22 14:41

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