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富士通が企業向けPC「FMVシリーズ」を一新、省エネ性を追求


FMV-LIFEBOOK・FMV-STYLISTIC新ラインアップ
 富士通株式会社は10月23日、企業向けのデスクトップPC「FMV-ESPRIMO」、ノートPC「FMV-LIFEBOOK」、ピュアタブレットPC「FMV-STYLISTIC」のラインアップを一新、全9シリーズ44機種を発表した。同日から販売を開始する。

 新ラインアップでは、全シリーズにおいてCPUなどの基本性能を強化したほか、国際エネルギースタープログラムに対応した省電力モデルを大幅に拡充した。

 FMV-ESPRIMOでは、同プログラムに対応した機種を8機種から11機種に拡充。特に省エネモデルの「FMV-D5170」では、省電力のCPUやHDDを採用することで、2005年度比で消費電力約70%減となる約26Wを実現した。

 さらに省電力化の試みとして、外出時などに待機消費電力をゼロにするメインスイッチをFMV-ESPRIMO全機種に標準装備したほか、PCの電源を切るとディスプレイへの電源供給もストップする「電源連動型サービスコンセント」を搭載し、ディスプレイの消し忘れを防止できるようにした。「明るさセンサー」や「対人センサー」など電力を抑える機能を備えた富士通製ディスプレイ「VLシリーズ」を組み合わせることで、さらなる省電力化が図れるという。

 ハイエンドモデルとしては「FMV-D5370」を投入。「インテルvProプロセッサー・テクノロジー」対応のCPU、チップセット、LANチップなどを搭載しており、カスタムメイドでCore 2 QuadやATI Radeon HD 2400 PROなどにも対応する。

 そのほかユニークな機種としては、「FMV-D5270」の「24時間モデル」を用意。主にHDD、電源、ファンなどに高信頼の長寿命部品を採用することで24時間連続稼働を実現し、5年間の長期保守にも対応する。FMV-D5270ではこのほか、24時間連続稼働に対応した「RAIDモデル」や「改正薬事法対応モデル」なども用意している。

 なお、FMV-ESPRIMO全機種で、「マルチモニタ機能」に対応した。

 主なスペックは、FMV-D5170がモバイルAMD Sempron SI-40(2GHz)、AMD M780Gチップセット、1GBメモリ、80GB HDDといった最小構成で10万4000円(税別)から。提供時期は11月上旬。ハイエンドCPUとしては、デュアルコアのAMD Turion X2モバイル・プロセッサ RM-70(2GHz)が選択できる。

 FMV-D5370が、Core 2 Duo E8500(3.16GHz)、インテルQ45 Expressチップセット、1GBメモリ、80GB HDDといった最小構成で17万2000円(同)から。提供時期は11月上旬。ハイエンドCPUとしては、Core 2 Quad Q9550(2.83GHz)が選択できる。

 FMV-D5270が、Celeron 430(1.80GHz)、インテルG31 Expressチップセット、1GBメモリ、80GB HDDといった最小構成で10万1000円(同)から。提供時期は11月上旬。ハイエンドCPUとしては、Core 2 Duo E8500(3.16GHz)が選択できる。


FMV-D5170 省電力のCPU・HDD採用で、消費電力を約70%削減 FMV-D5170の特長

FMV-D5270標準モデル FMV-D5270の特長 22型ワイドモニタ「VL-220SSW」

 FMV-LIFEBOOKおよびFMV-STYLISTICでは、18機種中14機種で国際エネルギースタープログラムに対応したほか、充電モードを80%にすることでバッテリー寿命を約1.5倍に延ばす「バッテリーユーティリティ」を全機種に標準搭載した。

 FMV-LIFEBOOKでは、A4サイズからモバイルまで多彩なラインアップを用意。5.6型ウルトラモバイルPC「FMV-U8270」では、約555gの軽量化を実現し、ペン入力に対応したほか、キーピッチを約15mm確保するなど使い勝手を向上。バッテリは最大約11.6時間の長時間稼働が可能という。

 質量約1.0kgの軽量型モバイルPC「FMV-R8270」では、携帯性と操作を追求。12.1型WXGA(1280×800表示可能)液晶ディスプレイを備え、コストパフォーマンスに優れるCeleron搭載モデルを追加するなど、モデルの選択肢を広げている。

 15.4型ワイド液晶搭載のA4ワイドスタンダードPC「FMV-A8270」では、新筐体を採用し、USBポートを4つに増やすなど使い勝手を向上させた。

 また、ピュアタブレットPC「FMV-STYLISTIC TB15/B」では、広視野角の12.1型ワイド液晶を採用。見る位置や角度によって色合いやコントラストが変わることなく、隅々まで鮮明な画像表示が可能とのこと。

 主なスペックは、FMV-U8270が、Atom Z530(1.6GHz)、1GBメモリ、60GB HDDといった構成で17万4000円(税別)から。提供時期は11月中旬。

 FMV-R8270が、Core 2 Duo SU9300(1.2GHz)、1GBメモリ、80GB HDDといった構成で24万3000円(同)から。提供時期は11月上旬。

 FMV-A8270が、Celeron 575(2GHz)、1GBメモリ、80GB HDDといった構成で14万円(同)から。ハイエンドCPUとしては、Core 2 Duo P8600(2.40GHz)が選択できる。提供時期は11月上旬。

 FMV-STYLISTIC TB15/Bが、Core 2 Duo SU9400(1.4GHz)、1GBメモリ、80GB HDDといった構成で24万1000円(同)から。提供時期は11月上旬。


FMV-U8270。右が新機種 約555gの軽量化を実現 FMV-U8270の特長

FMV-R8270。天板カラーにシルバーを追加 FMV-R8270の特長

FMV-A8270 FMV-A8270の特長 FMV-STYLISTIC TB15/B


URL
  富士通株式会社
  http://jp.fujitsu.com/
  プレスリリース
  http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/10/23.html


( 川島 弘之 )
2008/10/23 14:40

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