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LogLogic Japan、1台でログ収集・長期蓄積できる統合ログ管理アプライアンス


LogLogic 4.4i MX2010日本語版

LogLogic LG400
 LogLogic Japan株式会社は10月24日、統合ログ管理アプライアンスの新製品「LogLogic 4.4i MX2010日本語版(以下、MX2010)」を発表した。ログ収集・蓄積を1台で行えるのが特長。また、Windowsサーバーのログをエージェントレスで収集・管理可能なゲートウェイアプライアンス「LogLogic LG400(以下、LG400)」も提供開始。両製品とも同社のパートナーである兼松エレクトロニクス株式会社(以下、KEL)が同日から販売を行う。

 MX2010は、さまざまなデバイス・OS・アプリケーションのログデータを1台で収集・蓄積できる統合ログ管理アプライアンス。最新の統合ログ管理エンジン「LogLogic 4.4i」と、1年分のログを保管可能な2TBのオンボードストレージを搭載し、中規模のオペレーションに最適な仕様を実現している。

 また、PCI DSS・SOX・ITILなどのコンプライアンススイートを標準搭載。それぞれカスタマイズ可能な100以上のアラートやレポートが含まれており、IDやアクセス管理、変更管理、セキュリティ管理、事業継続計画、パフォーマンス管理のすべてに1台で対応できるという。

 このMXシリーズは、従来のログ収集専用の「LXシリーズ」、長期蓄積が可能な「STシリーズ」に加わる新シリーズで、LXシリーズと同等の価格帯でありながら、STシリーズの長期保管・検索機能を兼ね備えた戦略製品として投入する。

 一方のLG400は、Windowsイベントログをエージェントレスで収集して変換するゲートウェイアプライアンス。米LogLogicが支援するオープンソースプロジェクト「Project Lasso」(Windowsイベントのモニタリング技術の開発促進が目的)の成果である「Lasso Software」を搭載している。

 管理対象システムに常駐ソフトをインストールしないので、導入・運用の負荷が少なく、遠隔地の数百のWindowsシステムログを1拠点に集約することが可能。既存環境のパフォーマンス劣化やソフトの不整合なども起こさないという。MX・LX・STシリーズと併用することで、WindowsとLinux、UNIX混在環境のログ管理も一元的に行うことが可能になる。

 なおLogLogic Japanは、サードパーティベンダーなどに向けて、Lasso Softwareを独自に機能拡張できる開発フレームワーク「Open Lasso SDK」も提供する方針。

 新製品の販売はKELが行う。価格はMX2010が900万円(税別)、LG400が360万円(同)。KELでは、LogLogicアプライアンス製品全体で今後3年間に100システムの導入を見込む。



URL
  LogLogic Japan株式会社
  http://www.loglogic.com/jp/
  兼松エレクトロニクス株式会社
  http://www.kel.co.jp/
  プレスリリース(PDF)
  http://www.kel.co.jp/pr/pdf/release081024.pdf

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  ・ ログ管理アプライアンスを手掛ける米LogLogic、日本市場へ参入(2008/07/14)


( 川島 弘之 )
2008/10/24 12:48

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