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SPARC Enterprise M3000(Sunモデル)
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米Sun Microsystems(以下、Sun)と富士通株式会社は10月28日、「SPARC Enterprise」のエントリモデル「同 M3000」を発表した。同日から販売を開始する。
SPARC Enterprise M3000は、最大4コアのSPARC64 VIIプロセッサ1基とSolaris 10を搭載したサーバー製品。ミッドレンジおよびハイエンド市場向けSPARC Enterprise Mシリーズが備えるミッションクリティカルシステムに必要な機能を受け継いだ製品で、メインフレームレベルに迫るRAS機能(信頼性、可用性、管理性)をエントリーレベルの価格で実現したのが特長という。
具体的には、「同時マルチスレッディング(SMT)チップアーキテクチャ」を採用したSPARC64 VIIを搭載することで、高い処理性能を発揮。ハードウェアレベルの命令リトライ機能、キャッシュメモリ動的縮退、拡張ECC(Error Checking and Correction)機能などで高いRAS機能を実現した。
また、エアダクト、2つの冷却ゾーン、ファン回転数の多段階制御機能の実装により冷却能力を向上。従来機比で消費電力を約50%削減し、標準的なサーバー設置環境で47dBの静音性を実現した。
そのほか、高さ2Uサイズで重さ約22kgというコンパクト設計を採用。スペース不足や床荷重の増加という課題を単体で解消するほか、Solarisコンテナによる仮想化機能によるサーバー統合で、さらなるスペース効率の向上が図れるという。
主なスペックは、クアッドコアのSPARC64 VII(2.52GHz)、4GBメモリ、256GB HDD、DVD-ROMドライブで、参考価格は210万円(税別)から。Sunと富士通では2009年に2.8GHzのSPARC64を提供し、その後もSPARC64・UltraSPARCの強化を行っていく予定としている。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2008/10/28.html
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( 川島 弘之 )
2008/10/28 16:36
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