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米Nexsan、MAID技術を搭載した省電力・高密度ストレージ「SASBeast」 |
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4Uに最大42基のHDDを搭載、SAS/SATA HDDの混在も可能
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Nexsanはこれまで、SATA HDD対応の高密度ストレージ「SATABeast」、SAS HDD対応の高速ストレージ「SASBoy」といった製品を提供してきたが、今回提供するSASBeastは両者の特徴を引き継いだ製品である。300/450GBの15000rpm SAS HDD×42を搭載可能なほか、SAS HDD×14と1TB SATA HDD×28、もしくはSAS HDD×28とSAS HDD×14の混在構成にも対応。コントローラあたり2つのRAIDエンジンを搭載し、冗長コントローラ構成時には、最大1100MB/秒の高パフォーマンスを提供できるという。インターフェイスは、4Gbps FC×2とGbE（iSCSI）×2を備えている。 特徴は、利用頻度の低いHDDの回転を停止する「MAID（Massive Arrays of Inactive Disks）」技術を自社製品に盛り込み、省電力化を図っている点で、同社の「AutoMAID」では、3段階の電力削減を実現した。具体的には、ディスクヘッドを外周部へアンロードするレベル1（復帰まで数秒）で最大20％の電力を削減可能なほか、SATAのみ対応するレベル2（復帰まで約15秒）では、ドライブ回転数を4000rpmに抑え、最大40％の電力を削減できる。 さらに、プラッタの回転を止めるレベル3（復帰まで30～45秒）では、最大60％の電力を削減する。ここでのポイントは、回転は止めながらも、HDD自体は通電した状態を維持するという点で、フィリップ・ブラックCEOは「他社のMAIDではHDDの電源を落としてしまうが、これはHDDの寿命を縮めてしまう」と述べ、電源自体は止めない自社の優位性をアピールした。なお、3つのMAIDレベルは、あらかじめ設定された無アクセス時間に従って、自動で切り替えられる仕組み。例えば2分アクセスがなければレベル1に、続いて10分アクセスがなければレベル2に移行する、といった運用になる。 加えてNexsanでは、筐体設計にあたっても省電力化を非常に重視しているとのことで、システム全体でも1100Wと、競合に比べて消費電力を抑えている。ブラックCEOは、D2Dバックアップやセカンダリストレージ、固定コンテンツのプライマリストレージなどをSASBeastの主な使用用途として説明した上で、「ストレージは信頼性があることはもちろん、コスト効果も高くなくてはいけない。データは長期保存が必要となるが、この環境であるからこそ低消費電力が大きな意味合いを持つ」という点を指摘し、消費電力削減の必要性を訴えた。
参考価格は、300GB SAS HDD×42、冗長コントローラ構成時で1310万円（税別）、300GB SAS HDD×14、シングルコントローラ構成時では630万円（同）。 なおNexsanでは、ワールドワイドで6000社弱の導入実績がありながら、国内ではまだ30社強にとどまっていることから、チャネルの開拓・整備など、販売面の強化を図りたい考え。そのために、EMCジャパンやブロケード、イコールロジックといったストレージベンダーで要職を歴任した秋山将人氏を、10月より日本オフィスのカントリーマネージャーに迎え、国内でのビジネス強化に取り組んでいる。 ■ ＵＲＬ 米Nexsan Technologies（英語） http://www.nexsan.com/ ■ 関連記事 ・ ディスクとテープのギャップを埋めるMAIDテクノロジ（2005/02/28）
（ 石井 一志 ）
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