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リコー、スキャナを装着したカラープロダクションプリンタ「Pro C900s」


 株式会社リコーは1月8日、カラープロダクションプリンタの新製品「RICOH Pro C900s」、およびモノクロデジタル複合機の新製品「RICOH Pro 1357EX/1107EX/907EX」を発表した。いずれも2月より販売開始する。

 RICOH Pro C900sは、10月発売の「RICOH Pro C900」をベースに、新たにスキャナを装着したカラープロダクションプリンタ。RICOH Pro C900は、カラー・モノクロともに90ページ/分の高速コピーが可能なクラス最高モデルで、同社にとっては初のカラープロダクションプリンタ。新製品はこれに加え、75ページ/分の高速スキャンを可能にしたものだ。

 高速プリントやプロダクション市場が主なターゲット。スキャナ装着により、紙での入稿やドキュメントの電子化などに対応するため、大企業や自治体の集中コピー室、複写加工業でのビジネス拡大に貢献するという。

 本体標準の7150枚給紙に加え、オプションで最大1万2100枚の大量給紙が可能。稼働中の用紙・トナー補給にも対応している。PostScriptコントローラには、EFIのFieryコントローラを採用。リアル1200dpiの高解像度出力や、常にフレッシュな現像剤を供給する「トナー補給システム」などにより、安定した高画質出力も実現している。

 価格は1520万円(税別)で、販売台数は200台/年。

 一方のRICOH Pro 1357EX/1107EX/907EXは、プロダクション市場向けのモノクロデジタル複合機。1357EXで135枚/分、1107EXで110枚/分、907EXで90枚/分の印刷速度を実現している。

 高速性・高耐久性・高画質に加え、印刷後の紙折りやステープル、製本に関する多彩なオプション製品を用意したのが特長。「リコー 2500枚フィニッシャー SR5020」を装着することで、印刷後の丁合いから4ポジションのステープル、中とじステープルが可能。さらに「リコー トリマー TR5020」により、中とじステープル後の小口裁断も行える。

 そのほか、印刷後に自動で二つ折り、三つ折り、四つ折り、Z折りなど多彩な紙折りに対応する「リコー 紙折りユニット FD5000」(2009年春発売予定)や、印刷した用紙を5000枚収容できる「リコー 5000枚スタッカー SK5010」(2台連携が可能)なども用意。さらに、印刷後の用紙そろえからのり付け、くるみ製本、断裁までの一連の加工を自動化する「RICOH くるみ製本機 GB5000」、パンチ穴開けやリングとじまでを自動化する「RICOH リング製本機 RB5000」などもそろえた。

 価格はRICOH Pro 1357EXが750万円(税別)、同 1107EXが580万円(同)、同 907EXが380万円(同)。販売台数は500台/年。



URL
  株式会社リコー
  http://www.ricoh.co.jp/

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( 川島 弘之 )
2009/01/08 14:04

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