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日本IBM、ブレードサーバーの仮想化専用モデル-ESXi 3.5を搭載
LS42 仮想化専用モデル
日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は3月5日、ブレードサーバーの仮想化専用モデル「IBM BladeCenter LS42 仮想化専用モデル(以下、LS42 仮想化専用モデル)」を発表した。最小構成価格は199万5000円。同日より販売を、3月19日より出荷を開始する。
LS42 仮想化専用モデルは、「IBM BladeCenter LS42(以下、LS42)」を仮想化によるサーバー統合に最適な構成にしたもの。クアッドコアのOpteron(2.7GHz)×4個と、LS42の4倍となる16GBメモリを標準搭載するほか、「VMware ESXi 3.5」を導入したUSBドライブが内蔵されており、ここから起動することで仮想化設定が容易に行える。
この発表と併せて、VMware関連製品のラインアップも拡充。新たに71種類を追加し、合計154の製品を提供する。具体的には、「VMware View 3」(旧称:VMware Virtual Desktop Infrastructure)のEnterprise版とPremier版の2種類を追加。これらは任意に配置されたOSやハードウェア、ソフトウェア、ユーザーをそれぞれ独立して管理するためのソフトウェアで、「VMware View Composer」「VMware ThinApp」などの新機能が提供される。
VMware View Composerは、2台目以降の仮想マシンを差分情報だけで作成することでストレージ容量を削減。VMware ThinAppでは、アプリケーションをカプセル化することでOSからアプリケーションを分離し、どのWindows環境でもアプリケーションを動作させることが可能になる。
そのほか「VMware Infrastructure 3」において、従来の1年・3年版に加え、新たに5年サブスクリプション製品を発売する。サブスクリプション期間中には修正や機能拡張が提供されるため、将来にわたって最新機能を利用可能。また、サブスクリプション期間が長いほど1年単位の予算取りや購入申請、見積もりなどのプロセスが省略でき、かつ将来の価格変更のリスクも最小化できるのがメリットとしている。5年版の価格は3万4000円から175万円で、3月12日から出荷を開始する。
今回、各ラインアップ追加により、日本IBMは大規模なデータセンターから中堅・中小企業のサーバー・クライアント統合まで包括的なソリューションを提供可能になるとのこと。
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URL
日本アイ・ビー・エム株式会社
http://www.ibm.com/jp/
プレスリリース
http://www-06.ibm.com/jp/press/2009/03/0501.html
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( 川島 弘之 )
2009/03/05 11:55
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