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BladeSymphony
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情報・通信グループ CSO兼経営戦略室長の北野昌宏氏
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株式会社日立製作所(以下、日立)は3月10日、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」におけるブレードサーバー新製品として、仮想化集約率や電源効率を向上したハイエンドモデル「BS2000」を発表した。併せて小型高集積モデル「BS320」で、HDDブレードやI/Oブレードなどラインアップ拡充を図るとともに、BS2000/BS320いずれにおいても、7年間のハードウェア長期保証を開始する。
BS2000は、最新のXeon(開発コード:Nehalem)を搭載したハイエンドブレードサーバー。日立独自のサーバー仮想化技術「Virtage」を機能強化したほか、現行ハイエンドモデルの「BS1000」と比べて、メモリ容量を4倍の144GBに、I/O性能を7倍の162Gbpsに拡張。これにより「従来比2~4倍の仮想サーバー集約率を実現したのが特長」(情報・通信グループ エンタープライズサーバ事業部長の山本章雄氏)という。
電源の改善も図り、現行の電源使用時に比べて約7%増となる92%のAC/DC変換効率を実現。米EPRIが作成した省電力電源認定プログラム「80 PLUS」で最高ランクの「GOLD」認定を受けた。
同製品の狙いとして情報・通信グループ CSO兼経営戦略室長の北野昌宏氏は、ビジネスクラウド(企業内クラウド。プライベートクラウドと表現されることもある)の推進を挙げる。「ITリソースのクラウド化が進んでいるが、そのサービス基盤としてBS2000を訴求していく。特に大規模SIにいかにクラウドを取り込んでいくか、といったことに挑戦したい。また当社としても今後、同製品によってPaaSの事業化を積極的に進める方針」(同氏)。
併せて、集約率の向上により、仮想化・集約の新境地も開く。「サーバーを仮想化するとメモリやI/O性能が求められるようになる。これまでにもHyper-VやVMwareで100台の集約といった事例があるが、それらはあまりI/O性能を要求しないからこそ実現できた。例えば、データベースのように多大なI/O処理が発生するような場合、従来のやり方では集約するのが困難な場合がある。BS2000ではそういった分野もカバーするため、メモリ容量やI/O性能を意識して設計を進めた。日本オラクルとの協業なども進め、分散しているデータベースサーバーの集約など、これまでにない仮想化・集約にも貢献したい」(同氏)。
価格は279万3000円から。4月1日より出荷開始する。
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BladeSymphonyの強化
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BS2000の特長
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BS320の特長
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情報・通信グループ エンタープライズサーバ事業部長の山本章雄氏
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一方の小型高集積モデルBS320では、新たに新ラインアップとして「HDD拡張サーバブレード」と「PCI拡張サーバブレード」を開発した。山本氏によれば「従来、ブレードサーバーでバックアップを行う場合、バックアップサーバー用に別途外部サーバーを立てる必要があった。最大6台のHDDを搭載できるHDD拡張サーバブレードを利用することで、バックアップサーバーも単一シャーシ内に統合することが可能になる」。これにより、BS320の利用範囲拡大を図る狙いだ。
BS320自体のメモリ容量も1.5倍となる最大48GBに拡張。価格は91万6965円から。4月1日より出荷開始する。
両製品では、シャーシの電力供給・消費量を視覚化する「電力モニタリング」や、CPU稼働状況に応じて動作周波数を制御する「パワーキャッピング」などの省電力機能も追加されている。加えて熱流体シミュレーションによる構造最適化により、従来モデルよりもさらなる長期安定稼働を実現。これに伴い、「BS1000 IPF(Itanium搭載モデル)」に引き続き、今回、Xeon搭載モデルでも7年間のハードウェア長期保証を開始する。山本氏は「システム開発に1年、全店展開に1年かかったとしても、5年も本番稼働に安定して使えるため、システム更新回数によるハードウェア入れ替え費用やシステム構築費を大きく削減できる。ユーザーにとってはこれが最大のベネフィット」とアピールしている。
このほか、工場出荷時に必要なインストール・設定を整える簡単導入モデル「BladeSymphony SP(シンプルパック)」でラインアップの拡充を図る。従来、小規模なiSCSIモデルしか用意されていなかったBladeSymphony SPだが、顧客の要望に応え、SASモデルやFCモデルなど大規模システムでも出荷前の事前設定に対応する。
今回の新製品・施策により日立では、2009年から2011年の3年間で、BladeSymphony事業の累計売上高1700億円を目指す。
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Xeon搭載モデルでも、7年間のハードウェア長期保証を開始
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工場出荷時に設定を行う簡単導入モデルのラインアップを拡充
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■ URL
株式会社日立製作所
http://www.hitachi.co.jp/
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2009/03/0310.html
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( 川島 弘之 )
2009/03/10 15:24
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