米Intelは3月30日(米国時間)、サーバーおよびワークステーション向けの最新プロセッサ「インテルXeonプロセッサ5500番台(以下、Xeon 5500番台)」を発表した。
Xeon 5500番台は、開発コード名「Nehalem-EP」と呼ばれていた、Nehalemアーキテクチャを採用した2Wayシステム向けのプロセッサ。Xeon 5400番台と比べて、メモリ帯域幅を3倍にするなど、処理能力を大幅に向上。プロセッサあたり最大4つのコアを搭載しており、ハイパー・スレッディング・テクノロジーと組み合わせることで、システム全体で最大16コアの利用が可能。また、アイドル時とピーク時の消費電力を低減することで、システムレベルでの消費電力性能を向上させている。そのほか、仮想マシンの実装数や仮想マシンのレスポンスタイムなど、仮想化性能の向上も行われている。
搭載されている主な技術は、利用状況に応じて処理速度を向上する「ターボ・ブースト・テクノロジー」、マルチスレッドアプリケーションに対応した「ハイパー・スレッディング・テクノロジー」、コアごとにパワーゲートを実装するなど省電力化を実現する「インテリジェント・パワー機能」、プロセッサのほか、チップセットやネットワークなどプラットフォーム全体で仮想化のハードウェアアシストを実現する「バーチャライゼーション・テクノロジー」など。
1000個受注時の価格は、Xeon W5580(3.20GHz、TDP 130W、QPI 6.4GT/s)が1600ドル、Xeon X5570(2.93GHz、TDP 95W、QPI 6.4GT/s)が1386ドル、Xeon X5560(2.80GHz、TDP 95W、QPI 6.4GT/s)が1172ドル、Xeon X5550(2.66GHz、TDP 95W、QPI 6.4GT/s)が958ドル、Xeon E5540(2.53GHz、TDP 80W、QPI 5.86GT/s)が744ドル、Xeon E5530(2.40GHz、TDP 80W、QPI 5.86GT/s)が530ドル、Xeon E5520(2.26GHz、TDP 80W、QPI 5.86GT/s)が373ドル、Xeon L5520(2.26GHz、TDP 60W、QPI 5.86GT/s)が530ドル、Xeon E5506(2.13GHz、TDP 80W、QPI 4.8GT/s)が266ドル、Xeon L5506(2.13GHz、TDP 60W、QPI 4.8GT/s)が423ドル、Xeon E5504(2.00GHz、TDP 80W、QPI 4.8GT/s)が224ドル、Xeon E5502(デュアルコア、1.86GHz、TDP 80W、QPI 4.8GT/s)が188ドル。
■ URL
米Intel
http://www.intel.com/
プレスリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20090330corp_sm.htm?iid=pr1_releasepri_20090330smr#story
( 福浦 一広 )
2009/03/31 13:28
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