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日本HP、印刷コストも消費電力もレーザーの“半分”のインクジェット複合機


今回発表された4製品

導入コスト・ランニングコスト・消費電力の3つを削減
 日本ヒューレット・パッカード株式会社は4月13日、ビジネス向けインクジェット複合機3製品と、ビジネス向けインクジェットプリンタ1製品を発表した。

 今回発表されたのは、両面ADFやタッチスクリーンを搭載したA4インクジェット複合機「HP Officejet Pro 8500 Wireless All-in-One」、無線LANや両面印刷に対応したA4インクジェット複合機「HP Officejet 6500 Wireless All-in-One」、A4インクジェット複合機「HP Officejet 6500 All-in-One」、両面ADFやタッチスクリーンを搭載したA4インクジェット複合機「HP Officejet Pro 8500 Wireless All-in-One」、両面印刷やネットワークに対応したA4インクジェットプリンタ「HP Officejet Pro 8000」。

 同社イメージング・プリンティング事業統括 コンシューマ&ウェブソリューションビジネス本部 本部長の竹田芳浩氏は、「今回発表した製品は、導入コスト・ランニングコスト・消費電力の3つを削減できる製品」と、企業のコスト削減意識に適した製品群であると紹介。「価格は、家庭向けインクジェットプリンタと同等で、カラーレーザー複合機と比べると50%の価格設定となっている。また、ランニングコストに関しては、大容量インクを採用することでカラーレーザープリンタの半額以下を実現。家庭向けインクジェットプリンタと比べても30%程度低コストとなっている。消費電力についても、カラーレーザー複合機の半分を実現している」と、経費削減を重視する企業に最適な製品であると強調した。


家庭向けインクジェットプリンタと同等の低価格を実現 ランニングコストは約6.6円と、カラーレーザープリンタの半分以下を実現 消費電力もカラーレーザープリンタの半分

HP Officejet Pro 8500 Wireless All-in-One

HP Officejet Pro 8000
 HP Officejet Pro 8500 Wireless All-in-Oneは、カラープリンタのほか、スキャナ、FAX、コピー機能を搭載したA4対応のインクジェット複合機。全色顔料系インクを採用した4色独立インクに対応。顔料系インク採用により、普通紙プリントをよりくっきりシャープにしたほか、水にぬれてもにじみにくくなっているのが特長。印刷速度は、モノクロ35枚/分、カラー34枚/分。給紙容量は、標準250枚、オプションで最大500枚まで対応。

 操作面では、3.4インチのカラータッチスクリーンを採用したほか、PCとの連携機能として「デジタルSEND」を搭載。スキャンしたデータをメールで送信したり、ネットワークフォルダに保存したりできる。また、受信したFAXデータをメールで送信したり、ネットワークフォルダに保存できるデジタルファクス機能も用意されている。同社直販サイト「HP Directplus」の販売価格は、3万9900円。

 HP Officejet Pro 8000は、全色顔料系インクを採用したA4対応のインクジェットプリンタ。自動両面印刷機能のほか、100BASE-TX/10BASE-T有線LANに対応。印刷速度は、モノクロ35枚/分、カラー34枚/分。給紙容量は、標準250枚、オプションで最大500枚まで対応している。同社直販サイト「HP Directplus」の販売価格は、1万9950円。


 HP Officejet 6500 Wireless All-in-Oneは、カラープリンタのほか、スキャナ、FAX、コピー機能を搭載したA4対応のインクジェット複合機。標準で自動両面印刷機能を搭載するほか、802.11b/g無線LANと100BASE-TX/10BASE-T有線LANにも対応しているのが特長。印刷速度は、モノクロ32枚/分、カラー31枚/分。給紙容量は250枚。4色独立インクを採用したほか、大容量黒インクも利用できるため、ビジネス文書の大量印刷にも対応している。そのほか、PCファクスの送受信機能や、スキャン原稿を直接メモリカードに保存する機能も用意されている。同社直販サイト「HP Directplus」の販売価格は、2万1840円。

 HP Officejet 6500 All-in-Oneは、HP Officejet 6500 Wireless All-in-Oneから両面印刷機能と無線LAN機能をのぞいたA4対応のインクジェット複合機。そのほかの仕様はHP Officejet 6500 Wireless All-in-Oneと同等。同社直販サイト「HP Directplus」でのみ取り扱われる製品で、販売価格は1万6800円。


HP Officejet 6500 Wireless All-in-One HP Officejet 6500 All-in-One

執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏
 同社執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元氏は、「各種調査結果を見ると、企業の印刷関連のコストは収益の1~5%と、ばかにならない金額となっている。売り上げを伸ばすのが難しい現在、経費削減にフォーカスしている企業にとって、印刷関連コストを見直すことは重要」と、経費削減の対象として、印刷関連を見直す必要性を強調。「今回発表した製品では、大容量インクを採用したほか、両面印刷機能を標準搭載するなど、ランニングコストの削減を実現している。また、カラーレーザープリンタの半分以下の消費電力を実現するなど、グリーン化への貢献も行っている」とインクジェットプリンタの利点を紹介した。

 「今回発表した製品は、中堅・中小企業を対象としたもの。ダイレクト販売のほか、量販店や代理店経由で販売を行う」(竹田氏)と紹介。また、販売施策として、黒インクプレゼントキャンペーンを期間限定で実施することも発表。そのほか、一定規模のプリンタ利用企業を対象とした、「初期導入費0円プログラム」を展開する計画があることも発表。「このプログラムは、海外ですでに実施しているプログラムで、数十台規模で導入する企業を対象に、一定期間・一定量のインクを購入することを前提に、プリンタを0円で導入できるもの。詳細については現在調整中」と、積極的な販売促進プログラムを展開する考えを示した。



URL
  日本ヒューレット・パッカード株式会社
  http://www.hp.com/jp/
  ニュースリリース
  http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2009/fy09-090.html


( 福浦 一広 )
2009/04/13 16:12

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