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富士通、運用部分を可視化したオンデマンドアウトソーシングサービスを開始
富士通 経営執行役常務の太田幸一氏
富士通株式会社は12月3日、アウトソーシングサービスの強化メニューとして、IT資源の利用量に応じて課金を行う「オンデマンドアウトソーシングサービス」の販売を開始すると発表した。
今回発表されたオンデマンドアウトソーシングサービスは、同社データセンター内にサーバー、ストレージ、ネットワークなどを用意し、その中にユーザーの業務を割り当て、運用とあわせてアウトソーシングメニューとして提供するもの。サーバー、ストレージなどを利用形態に応じて提供する「リソースオンデマンド」、サービスレベルを提供サービス範囲と作業量・資源量に応じて可視化し、料金に反映する「サービスオンデマンド」、同社データセンター内に最新テクノロジーを集めた、「オンデマンドデータセンター」などの組み合わせによりサービスを提供する。
リソースオンデマンドでは、スケールアップ型としてSolarisを搭載したサーバー「PRIMEPOWER」、スケールアウト用としてSolaris・Linux・Windowsを搭載したサーバー「PRIMERGY」などを用意。変動量の単位としては、CPU/メモリ数(スケールアップ型)、サーバー/ボード数(スケールアウト型)、ディスク容量(ストレージ)、帯域容量(ネットワーク)、スペース容量(ファシリティ)などがある。
また、サービスオンデマンドでは、ユーザー管理・ジョブ管理・パッチ作業・トラブル管理などの作業範囲とそれぞれの作業に対して「重み」を設定。それらを掛け合わせた数値をファンクションポイントとし、価格リストに照らし合わせて課金を行う。
同社経営執行役常務の太田幸一氏は、「今回発表したオンデマンドアウトソーシングサービスは、すでに50社と先行して商談を進めている。実際に導入実績もあり、どちらかといえば、利用ユーザーに後押しされて発表に至ったという感じ」とユーザー企業の支持が高いことを強調。「今回発表したサービスは、ステップ1の段階。次はアプリケーションオンデマンドを実現するステップ2、グリッドデータセンターなどを組み合わせたステップ3へと展開を考えている。このサービスはアウトソーシング事業の中核と捉えており、3年後には500社、1000億円の受注を目標としている」と語った。
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URL
富士通株式会社
http://jp.fujitsu.com/
ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/12/3.html
オンデマンドアウトソーシングサービス
http://fenics.fujitsu.com/services/os/ondemand/
( 福浦 一広 )
2003/12/03 15:03
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