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Cisco3200
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シスコシステムズ株式会社(以下、シスコ)は、モバイルアクセスルータ「Cisco3200」の国内販売を、12月5日から開始すると発表した。
Cisco3200は、車両などへの組み込みを想定して開発され、小型・軽量化が図られているモバイルアクセスルータ。既存のシスコルータと同じくCisco IOSを搭載しており、マルチキャスト、IP v6、QoS、セキュリティ機能など、従来の同社製IOSルータで利用している機能がそのまま使用できる。
同製品はモバイルIP機能をサポートしているため、IP監視カメラ、IP電話、PDAなど、Cisco3200と接続するさまざまなIP機器との間で、特別なソフトウェアのインストールをせずに、移動しながらの接続が可能という。
シスコによれば、すでに欧米では鉄道、航空、官公庁などの分野でモバイルIPネットワークとあわせて幅広く導入されているとのことで、日本国内でも同様の分野での利用を見込んでいる。このうち、鉄道や航空の分野では、同製品を鉄道車両、航空機に組み込み、乗客へのインターネットアクセスや情報サービスの提供を行うことができる。また、警察や消防などの緊急車両、業務車両に搭載することで、現場の画像、音声情報などの共有も可能になるとのこと。
なお、「災害情報サポートシステムに関する調査研究会」では、12月3日から5日に松山市にCisco3200を防災指揮車、救急車両などに搭載して公開実験を実施する。ここでは、モバイルIPネットワークを経由して災害現場からの動画情報や音声などを、現場の車両間、また現場車両と災害対策本部間で共有するデモを行う。
■ URL
シスコシステムズ株式会社
http://www.cisco.com/jp/
( 石井 一志 )
2003/12/04 16:59
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