エクストリームネットワークス株式会社は12月16日、10Gigabit Ethernet対応スイッチングプラットホーム「BlackDiamond 10Kシリーズ」の販売を開始したと発表した。
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BlackDiamond 10808
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シリーズ最初の製品となる「BlackDiamond 10808」は、マネジメントモジュールスロットが2つ、IOスロットが8つあり、XENPAK(LR、ER)対応10Gigabit Ethernetポートが6ポートあるモジュールを搭載することにより最大48ポートの10Gigabit Ethernetポートが搭載可能。また、1000Base-Tまたは1000Base-X(SFP-miniGBIC)対応のGigabit Ethernetポートが60ポートあるモジュールを搭載することによりGigabit Ethernetポートを最大480ポートを搭載することができる。スイッチングキャパシティは1.6Tbps。価格は最少構成で1,237万円から。
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ソリューションマーケティングディレクター 森茂人氏
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同社ソリューションマーケティングディレクターの森茂人氏はBlackDiamond 10Kシリーズの特徴について「UNIXをベースとしたモジュラータイプの新しいOSであるExtreamWare OSと、新しい機能をハードウェアでサポートできるプログラマブルなASICを搭載したこと」と説明する。
ExtreamWare OSは、機能をモジュール単位に分割しプロトコルやセキュリティなど各機能のアップデートがネットワークを停止することなく行えるほか、プロセス単位の再起動が可能となっている。また、インターフェイスにXMLを採用し、外部機器からの構成ファイルや設定情報の管理、変更をXMLにて行うことが可能。さらにネットワーク上に流れるウイルスやワームをブロックする機能も搭載する。
同社が4GNSS(第4世代チップセット)と呼ぶ新しいASICは、10Gigabit Ethernetのほか将来的に40Gigabit Ethernetおよび100Gigabit Ethernetにも対応が可能だという。さらにルーティング制御をASICのみで行うことができ、将来的にIPv6への対応も短時間で開発できるようなアーキテクチャを持つ。また、セキュリティ対策として、128,000あるアクセスコントロールリストから不正パケットやネットワークの異常をピンポイントで検知できる「CLEAR-Flow」エンジンを搭載する。「可能な機能をすべてハードウェアでプログラマブルに対処することにより、10Gigabit Ethernetを超える高速ネットワークでも十分な対応が可能」(森氏)。
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ExtreamWare OSのイメージ
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4GNSSのアーキテクチャ
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森氏は「今後のネットワークインフラはデータだけではなく、VoIPによる音声やERPなどといったクリティカルなアプリケーションが動く。BlackDiamond 10Kシリーズは単に10Gigabit Ethernetに対応するだけでなく、ハードウェア・ソフトウェアを見直すことによって他社との差別化を図り、拡張性、信頼性、柔軟性、セキュリティを確保して音声とデータを統合するコンバージドネットワークに対応する」と述べた。
■ URL
エクストリームネットワークス株式会社
http://www.extremenetworks.co.jp/
プレスリリース
http://www.extremenetworks.co.jp/news_events/p2003/1216.htm
( 朝夷 剛士 )
2003/12/16 18:45
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