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日本ルーセント、VPNファイアウォールを「半額以下で提供する」キャンペーンを展開


 日本ルーセントテクノロジー株式会社は5月31日、VPNファイアウォール製品群「Brickファミリ」を特別価格で販売するキャンペーン「Rock Solid Security Promotion」を9月30日まで行うと発表した。


キャンペーンの参考価格の一例
 キャンペーンでは小規模向けスターターキットから中規模企業、データセンター向けなど計12種類のパッケージが用意される。各キットは、(1)Brick本体(キットによりモデル・台数が異なる)、(2)Brickの集中管理を行う「Lucent Security Management Server(以下、LSMS)」、(3)Lucent IPSec Client(一部キットを除く)、(4)各ソフトの1年間無償アップグレードを保証するサブスクリプション(一部キットを除く)が同梱される。

 キャンペーンの参考価格の一例としては、エントリーモデルの「Brick 20」と「LSMS 7.2 Lite」を同梱した「小規模企業ネットワーク向けスターター・キット」が20万円、ミッドレンジモデル「Brick 300シリーズ」とLSMS 7.2ベーシックパッケージ、サブスクリプションで構成された「中規模企業ネットワーク向けスターター・キット」が160万円、ハイエンドモデルの「Brick 1100」とLSMS 7.2プレミアムパッケージ、サブスクリプションで構成された「データセンタ向けスターター・キット」が600万円。これらはすべて「定価ベースの半額、あるいはそれ以下の価格」(同社)とのこと。


プロダクト・マーケティングマネージャ 片岡洋一氏

Brickファミリ製品ラインアップ
 Brickファミリは、LSMSによる一元集中管理が可能なVPNファイアウォール製品群で、ユーザー自身による管理からキャリア・ISP・データセンターによるサービス提供にも対応するラインアップをそろえる。プロダクト・マーケティングマネージャの片岡洋一氏は、「地方拠点などネットワーク管理者のいない場所においてVPNファイアウォールを設置する企業が増えており、本社による一元管理、およびアウトソーシングによるマネージドサービスのニーズが高まっている」と、Brickファミリが市場のニーズに合致した製品であることを説明する。

 また、ローエンドからハイエンドモデルまですべて同一の機能を搭載し、ファイアウォール・VPN機能専用に作られた独自のOSで動作するため、「汎用OS製品に比べパフォーマンスが高く脆弱性が少ない」(片岡氏)といった特徴を持つ。同社は同日、「JENSセキュアゲートウェイサービス」、や「So-net VPNファイアーウォールサービス」などでBrickファミリが採用されていることを発表しており、片岡氏はこれらを例にBrickシリーズの機能と信頼性の高さを強調した。

 同社は今回のキャンペーンで販売の強化を行い、2005年度にはVPNファイアウォールにおいて10%程度のシェアを狙うとしている。また、今後の製品展開として同社は、中小規模向け製品群の強化に向け、現行製品より3~5倍程度のスループットを実現するエントリー向け2製品を2004年第4四半期から2005年第1四半期にかけてリリースを予定しており、「(スループットの)メガバイトあたりで業界トップクラスの価格に設定する」(片岡氏)とのこと。



URL
  日本ルーセントテクノロジー株式会社
  http://www.lucent.com/jp/
  プレスリリース
  http://www.lucent.com/jp/press/2004/04_05_31_2.html

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( 朝夷 剛士 )
2004/05/31 20:15

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