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三菱マテリアル、SoftEtherの商用版を8月30日に発売


 三菱マテリアル株式会社は8月9日、VPNソフト「SoftEther」の商用版「SoftEther CA」と、これを活用したSCMシステム「M2S dataTube」の販売を、8月30日より開始すると発表した。価格はすべてオープン。

 SoftEther CAは、フリーウェアとして提供されているSoftEtherの機能を拡張したもの。電子証明書を用いたユーザー認証への対応、許可されていない通信を遮断する機能の搭載など、セキュリティ関連機能の強化が行われている。ラインアップには、100クライアント程度までの小規模環境を想定した「Open製品」、中・大規模環境用の「Closed製品」、各種ソリューションへの組み込みを目的として開発された「ASP製品」が用意されており、今回はOpen製品以外の2製品が発売される。このうち、Closed製品ではよりセキュリティを高めるため、製品に導入組織単位で記入される番号(識別子)が同一の場合のみ、接続が行えるように制限されている。

 またSoftEther CA各製品は、「Server」「Client」「Bridge」に加え、管理ツールの「Server Manager」、許可のないSoftEther通信を遮断する「Gate」などの各ソフトウェアからなる。8月の段階では、Linux用のServer/Gateと、Windows XP/2000/Server 2003用のClient/Server Manager、Windows XP/Server 2003用のBridgeのみ提供され、Windows用のServerなどは10月末までに発売される予定。

 一方のM2S dataTubeは、SoftEther CAのASP製品や、ICタグ(RFID)などを組み込んで提供されるSCMソリューション。これを利用することで、たとえば製品の製造や出荷・在庫の状況を、これまでは情報収集が及ばなかった協力会社の情報もあわせて一元管理し、活用できるようになるという。段階的に適用範囲を拡大できるようになっているため、限定的な在庫管理からスタートし、後に順次拡大していくような運用も可能とのこと。

 三菱マテリアルでは、SoftEther CAやM2 dataTubeの販売に関し、初年度6億円の売上を見込んでいる。



URL
  三菱マテリアル株式会社
  http://www.mmc.co.jp/japanese/top_j.html
  ニュースリリース
  http://www.mmc.co.jp/japanese/corporate/news/news20040809.html
  SoftEther CA
  http://www.kisp.jp/3.1_SECA.htm

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( 石井 一志 )
2004/08/09 13:21

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