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Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5
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日本ネットワークジェネラル株式会社は、ネットワーク管理ソリューション「Sniffer」製品の新ラインアップを、10月1日より販売開始すると発表した。今回発売されるのは、ネットワーク解析/管理アプライアンス「Sniffer Technologies s6040 Ver.1.5」(以下、s6040)、ネットワーク解析/管理ソリューション「Sniffer Distributed 4.5」「Sniffer Voice 2.5」、アプリケーションパフォーマンス分析ソフトウェア「Appera Application Manager 1.0」の4製品。最小構成時の価格は順に、864万円、123万円、65万7000円、89万円。
s6040は、企業ネットワークの中核に配備されることを想定した、アプライアンスタイプのネットワーク管理製品。ネットワークリンクを集約し、1つの論理リンクとして表示する機能を備えており、1つのメディアモジュールで最大4本の全二重Gigabit Ethernetリンクに対応する。またネットワークのコアに配備した場合、主要アプリケーションへのアクセスをすべて把握できるため、ネットワークアプリケーションの可視化が可能になるという。従来販売されていた製品の機能に加え、今回はVLANごとの統計やしきい値の設定が可能になったほか、Sniffer Voice、Sniffer Mobileといった製品をアドオンできるようにした。
Sniffer Distributed 4.5は、ネットワーク全体を管理するための製品。ネットワークに分散配置するエージェントアプライアンスと、それを管理するコンソールソフトウェアから構成される、分散型のアーキテクチャを採用している。今回の新バージョンでは、特定の問題のみをクローズアップするために使われる「フィルタ」のインポート/エクスポート機能、ワイルドカードを使用してフィルタを作成する機能、FCIP/iSCSI/ICAプロトコルのデコードをする機能が加わった。
Sniffer Voice 2.5は、Sniffer Distributed 4.5にVoIPネットワーク解析用の拡張機能を追加するアドオンソフトウェア。今回は、H.323v4/H.225v4/H.245v8/H.261/H.263といった各プロトコルデコード仕様を新たにサポートしたほか、Post Capture画面の拡張などが行われている。
Appera Application Managaer 1.0もSniffer Distributed 4.5のアドオンソフトウェアで、アプリケーションのパフォーマンスに特化したモニタリングを行うためのもの。同製品では、Oracle、Exchange Serverなど多数のアプリケーションを自動的に発見する機能を備えており、直近2時間以内のアプリケーションモニタリングが可能。また同製品では、アプリケーション応答時間を、ネットワークの転送時間、サーバーでの処理時間とそのほかのトランザクションにかかる時間に分離して提供するなど、Sniffer Distributed 4.5のART機能では確認できなかった、詳細な情報を得ることができるという。
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米Network General Corporationnの社長兼CEO、ブルース・フラム氏
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なお、こうしたSniffer製品は従来、米Network Associates(現McAfee)が行ってきたが、Sniffer事業部門が4月に売却されたため、米Network General Corporationという新会社が販売を行うことになった。日本でも7月に日本ネットワークジェネラルが発足して国内での事業を開始しており、今回発表された製品はその第1弾として提供されるものだ。
現状、日本ネットワークジェネラルはまだ体制が完全に整っているとはいえない状態だが、Network General Corporationの社長兼CEO、ブルース・フラム氏は、「現在急ピッチで、増員などを含めて態勢づくりをすすめているところだ」とした上で、日本も重要な市場だという点を強調。「日本向けに特別に開発した製品を投入するなど、国内市場を意識した施策を進めていく」とアピールしていた。
■ URL
米Network General Corporation(英語)
http://www.sniffer.com/
( 石井 一志 )
2004/09/08 18:04
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