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GbEなら672ポート、「業界最高水準」のポート密度を実現したスイッチ/ルータ

フォーステンがEシリーズ用モジュール8製品を発表、IPv6もサポート

新モジュールを搭載するスイッチ/ルータ「Eシリーズ」
 フォーステンネットワークス株式会社は9月14日、同社のレイヤ2/3スイッチ製品「Eシリーズ」向けラインカード(モジュール)8製品を、2004年秋より順次出荷開始すると発表した。価格はすべてオープンだが、参考価格は440万円から。

 今回発表されたのは、E300用モジュールとE600/E1200兼用モジュール各4製品。このうちネットワークインターフェイス系の製品は各3種類で、すべてワイヤレートのレイヤ2スイッチング/レイヤ3ルーティング性能を提供できるという。また、同社製品としてはじめてIPv6をサポートしたほか、「ハードウェア処理によってIPv4同様のワイヤレート性能を実現した」(米Force10 Networksの社長兼CEO、マーク・ランドル氏)。

 実際の製品は、E300用として、10Gigabit Ethernet(以下、GbE)ポート(XFP)×2、GbEポート(SFP)×24、GbEポート(カッパー)×24、ルーティングプロセッサの各モジュールが、E600/E1200兼用としては10GbE(XFP)ポート×4、GbEポート(SFP)×48、GbEポート(カッパー)×48、ルーティングプロセッサの各モジュールが、それぞれ発売される。

 同社の製品では、もともと最上位製品のE1200でテラビット級のバックプレーン容量を提供するなど、大容量の器を用意してきたが、今回の新モジュールによって最大2倍にポート密度を向上。E1200では1シャーシあたり、10GbEポートを56基、もしくはGbEポートを672基搭載可能なため、スイッチング/ルーティング性能そのものも、テラビットクラスのパフォーマンスを提供できるようになったとのこと。


米Force10 Networksの社長兼CEO、マーク・ランドル氏
 なお同社ではこうした製品の提供にあたって、「TeraScale」という新しいアーキテクチャを発表した。同社ではこれを、業界最高水準というポート密度を提供するなど、「次世代のEthernetネットワーク向けに収益性を最大化するもの」としており、IPv4に加えて、前述のようにハードウェアによるIPv6処理をサポートする。

 また、トラフィックを常時監視する際に有効な「sFlow」技術もハードウェアで処理するため、ネットワークの性能に影響を与えることなく、課金情報の収集やセキュリティ強化、ネットワーク運用の効率化などが行えるという。

 ランドル氏は、TeraScaleアーキテクチャと、それをサポートするEシリーズに関して「E1200では最大5Tbpsのバックプレーン容量を備えるほか、OSは1筐体につき1500以上のポート拡張をサポートしている。また、今回提供するラインカードは既存筐体をそのまま利用できるし、筐体自体は100GbEまで拡張可能だ」と述べ、そのスケーラビリティの高さを強調するとともに、これまでの投資が無駄にならない点も重要とした。



URL
  フォーステンネットワークス株式会社
  http://www.force10networks.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.force10networks.co.jp/news/pr-2004-09-14.htm

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  ・ フォーステン、“高い信頼性を提供する”小規模向け10Gigabit Ethernetスイッチを発表(2004/02/04)


( 石井 一志 )
2004/09/14 17:07

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