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セキュリティ規格「IEEE 802.11i」をサポートした無線LANアクセスポイント


ORiNOCO AP-700

代表取締役社長 玉田俊一氏
 プロキシム株式会社は9月27日、IEEE 802.11a/b/gに対応した無線LANアクセスポイント「ORiNOCO AP-700」(以下、AP-700)を、同日より販売開始すると発表した。価格はオープン。

 AP-700は、中小企業をはじめ、教育/医療/政府などの各機関や、公衆ホットスポットなどを対象とした無線LANアクセスポイント。従来より同社が販売しているORiNOCO AP-600の後継にあたり、同製品で対応している2.4GHz帯のIEEE 802.11b/gに加え、今回の新製品では新たに5GHz帯のIEEEE 802.11aをサポートした。ただし、上位製品のORiNOCO AP-4000とは異なり、1台のアクセスポイントではIEEE 802.11b/gとIEEE 802.11aの同時通信は行えない。

 企業での導入において重視されるセキュリティ機能面では、従来製品よりサポートしているIEEE 802.1x認証やWPAのほか、AES暗号化に対応し、セキュリティ規格のIEEE 802.11iに準拠した製品としてリリースされるという。プロキシムでは、AP-600やAP-4000でもIEEE 802.11iをサポートするとしており、10月以降にリリースされる新ファームウェアで機能が実装される予定。

 このほかの機能としては、IEEE 802.11e(現在ドラフト策定中)のQoSや、不正アクセスポイント検出機能、SSIDごとにVLANを構成する機能などを備える。さらに、IEEE 802.11gのスループット向上を目的としたSuperモードや、米WaveLinkの管理ツール「WaveLink Mobile Manager」による一括管理にも対応しているとのこと。

 なお米Proximでは、米Motorola、米Avayaと共同で無線LANを利用したVoIPソリューションをリリースするなど、「Voice over WiFi」環境実現に向けた製品を発表してきた。今回の新製品もその流れの中で提供されるもので、プロキシムの代表取締役社長、玉田俊一氏は「ハイエンドのAP-4000とミッドレンジのAP-700が、(Voice over WiFi実現に向けた)アクセスポイント側のベースとなる製品だ」と述べ、同社の戦略に変わりがないことを強調していた。



URL
  米Proxim(英語)
  http://www.proxim.com/

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  ・ プロキシム、VoIPを前提に設計された企業向け無線LANアクセスポイントを発表(2004/04/19)


( 石井 一志 )
2004/09/27 16:21

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