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今回発表されたネットワークプロセッサ4製品
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通信営業本部 マーケティング・マネージャ、マーク・ナバビ氏
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インテル株式会社は10月20日、ネットワークプロセッサ「IXP2325/2350」「IXP460/465」を発表した。各製品とも、従来製品と比べてより高速なデータプレーンを搭載可能になったほか、暗号化アクセラレータの強化、インターフェイスの集積などが行われている。
IXP2325/IX2350は、アクセス/エッジ製品向けのネットワークプロセッサ。内部にはXScaleコアを1基と、パケット処理を担当するプロセッサ「マイクロエンジン(ME)」をそれぞれ2基、4基そなえているほか、「デュアルGigabit Ethernet MAC、SRAMなどを統合したため、コスト削減が可能。100ドル未満で1Gbps以上の性能を実現できる」(通信営業本部 マーケティング・マネージャ、マーク・ナバビ氏)という。
なおこれらは、MEを8基搭載する従来製品「IXP2400シリーズ」の廉価版という位置付けになる。ナバビ氏によれば「IXP2400は、OC-48(2.4Gbps)や1Gbps×4のラインレートを想定しているが、IXP2325は1Gbps、IXP2350は2Gbpsのラインレート性能を発揮できるように設計されている。これを利用することで、エッジ機器のコストを抜本的に削減できるだろう」とのこと。
ラインアップには動作周波数に応じてIXP2325で2種類、IXP2350では4種類が用意されている。最大動作周波数は、IXP2350の最上位モデルでXScaleコアが1200MHz、MEが600MHzとなっており、IXP2400シリーズよりも強化された。
サンプル出荷はすでに開始されており、2005年の第2四半期に量産出荷が開始される見込み。価格は、IXP2350の1万個受注の場合で、1つあたり95ドル~136ドル程度を予定している。
一方のIXP460/465は、エントリクラスのネットワークプロセッサ。ブロードバンドルータなどのCPU機器のほか、組込機器の制御用途も視野に入れているという。位置付けとしてはIXP42xシリーズの上位製品になり、IXP460/465ではこれらと同様、XScaleコア×1と、Network Processor Engine(NPE)×2(IXP465は×3)を備えている。製品には、XScaleコアの動作周波数によって、266/400/533/667MHzの4モデルがラインアップされる。
IXP460/465とも、サンプル出荷が12月から、量産出荷が2005年第1四半期から、それぞれ開始される予定。IXP465の価格は、1万個受注の場合で、1つあたり26ドル~76ドル程度となる見込みという。
■ URL
インテル株式会社
http://www.intel.co.jp/
プレスリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2004/041020.htm
( 石井 一志 )
2004/10/20 12:07
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