日本電気株式会社(以下、NEC)は、ISP/ASP事業者向けに、WebサービスとSIP対応の音声・映像サービスの連携基盤となるSIP/Webコラボレータ「SIPHIA」を10月25日より発売、11月16日より出荷する。価格は、SIPセッション数でのライセンスとなる「SIPHIAサーバ V1.0」が350万円から、アプリケーションサーバーのCPU数でのライセンスとなる「SIPHIAクライアント V1.0」が50万円から。
SIPHIAは、SIPとWebアプリケーションを連携したコミュニケーションサービスを実現できるシステム基盤。2者間の電話の接続制御をWebアプリケーションから行える「代理ダイヤルAPI」、指定電話番号に対する音声メッセージをWebアプリケーションから通知できる「音声配信制御API」などを順次提供する。
これら機能により、ポータルやECサイトからに表示された電話番号をクリックすることで発信できるサービスや、Webブラウザ上からのスケジュール登録により、指定時間に天気予報・交通機関の運行情報、音楽などの電話メッセージを受けられるサービス、NECの「PARTNERSIPNET」と連携したプレゼンス情報活用サービスなどが可能になる。
NECでは、既存システムを活用して、WebアプリケーションにIP電話やテレビ会議などの音声・映像サービスといった新たな付加価値サービスを、呼制御をはじめとする音声関連システムの仕様や規格を意識せず短期間・低コストで追加できるとしている。
なお製品はNECが米Borlandと共同開発しており、NECのキャリアグレードSIPサーバー「CX6820-SS」とのSIP接続性検証もすでに行われている。
動作確認済みのアプリケーションサーバーは、NEC ActiveGlobe WebOTX V5.3/V6.1、Borland Enterprise Server 6.0、BEA WebLogic Server 8.1J、Oracle Application Server 10g、Microsoft IIS 5.2/.NET framework 1.1、Apache 2.0/TOMCAT 4.1の各製品。
今後NECでは、「ActiveGlobe WebOTX」を組み合わせたセット製品の発売や、「PARTNERSIPNET」との連携機能の提供などを予定しており、今後3年間で300システムへの販売を見込んでいる。
■ URL
日本電気株式会社
http://www.nec.co.jp/
プレスリリース
http://www.nec.co.jp/press/ja/0410/2501.html
米Borland
http://www.borland.com/
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