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telic.netの適用例
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SI事業部、菅信夫氏
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イーシー・アーキテクト株式会社(以下、ECアーキテクト)は10月28日、米Telic CommunicationsのVoIP統合ソリューション「telic.net」を国内で展開すると発表した。同ソリューションはASP形態で提供され、初期費用が800万円から、月額基本料が75万円から。サービス開始は12月を予定している。
telic.netは「MPCCS(multi protocol call control server)」というソフトスイッチを中心に構成された、統合ビリング(料金請求)ソリューション。リアルタイム課金機能を備えており、数百万人規模のユーザーにも対応できるスケーラビリティを持つという。また、H.323とSIPの両シグナリングプロトコルに対応し、その変換も可能なほか、XML Webサービスにも対応しているため、既存システムとの連携も容易に行えるという。
ユーザーは同サービスを利用すると、たとえば、キャリアが相互のネットワークを接続する「キャリアピアリング」や、IP電話サービスなどの課金を、データ量、時間などに応じた従量で行うことができるという。また、IVR(音声自動応答装置)との連携などにより、プリペイドサービスの提供も可能。加えて、ECアーキテクトが前面に出ない運用もできることから、サービス提供を受ける顧客は、独自のブランドでさらにエンドユーザーに対してサービスを提供できる。
「通常、ソフトスイッチなど必要な機器を事業者が自前で用意すると、最低でも2000万円クラスの初期コストが発生するが、このサービスを利用すれば、早く安くサービスを立ち上げることが可能だ」(SI事業部、菅信夫氏)。
ECアーキテクトではさらに、ASP形態だけでなく、顧客内に機器を設置する方式でもtelic.netを提供する予定。この場合も、システム運用サービスは同社から提供される。こちらの価格は個別見積で、2005年2月1日からの提供となる予定。
なお同社では、VoIPサービスの展開を計画中の中小規模通信事業者や、新たなSIPアプリケーションの提供を計画しているサービス事業者などを中心に販売を行う意向で、初年度1億円の売上を見込んでいる。
■ URL
イーシー・アーキテクト株式会社
http://www.ec-architects.co.jp/
telic.net
http://www.ec-architects.co.jp/solution4-telic.htm
( 石井 一志 )
2004/10/28 19:07
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