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ノーテル、全ポートPoE対応のスタッカブルGbEスイッチ


8台スタックされたBayStack 5520-48T-PWR

Nortel NetworksのAPAC Product Life Cycle Manager Ethernet Switching、スコット・フィンチャー氏
 ノーテルネットワークス株式会社(以下、ノーテル)は12月1日、PoE給電に対応したGigabit Ethernetスイッチ、「BayStack 5520シリーズ」2製品を発表した。ラインアップには、24ポートモデルの「BayStack 5520-24T-PWR」と48ポートモデルの「同 5520-48T-PWR」が用意され、ともに12月6日以降に出荷が開始される。価格はそれぞれ、94万3950円、125万8950円。

 BayStack 5520シリーズは、24ないし48基の1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポートを備えるレイヤ2スイッチで、これらの銅線ポートはすべてIEEE 802.3afのPoE給電に対応。無線LANアクセスポイントやIP電話機、監視用ネットワークカメラなど、PoE受電が可能なネットワーク機器へ電力を送ることができるため、「屋上などの運用しづらい場所にも、アクセスポイントや防犯カメラなどを設置することが可能だ」(Nortel NetworksのAPAC Product Life Cycle Manager Ethernet Switching、スコット・フィンチャー氏)。

 PoEの電源供給能力は、標準では1ポートあたり、5520-24T-PWRで平均13W、5520-48T-PWRで平均6.5Wだが、拡張電源オプションを利用すれば、全ポートに最大15.4Wを供給可能になるほか、電源の冗長構成も可能になるとのこと。

 また、両モデルともネットワークインターフェイスのうち4基は銅線ポートとGBICポートの排他使用が可能になっており、光ファイバーのGigabit Ethernetも利用可能なほか、8台までのスタックに対応。Gigabit Ethernetポートを最大384基、処理能力を最大640Gbpsまで拡張できるという。加えてインターフェイス以外の基本機能は、すでに発売されているGigabit Ethernetスイッチ「BayStack 5510」とほぼ同等のものを備えており、同社独自の冗長経路技術「SMLT」や、8段階のQoS機能、各種セキュリティー機能を搭載。両機種間の混在スタックにも対応している。

 同社では、「ある調査会社によれば、PoE市場は今後5年間、平均8.9%の年間成長率が見込まれている」(フィンチャー氏)、「PoEはVoIPでの使用が多く、音声とデータの統合ネットワーク化が進めば、マーケットが広がるだろう。またカメラ系など、それ以外の製品が増えてくれば、さらに出荷は進む」(ノーテルのエンタープライズマーケティング、小松士恩氏)としており、今後もPoE市場に対して注力していく姿勢を見せていた。



URL
  ノーテルネットワークス株式会社
  http://www.nortelnetworks.co.jp/
  プレスリリース
  http://www.nortel.com/corporate/global/asia/japan/news/12_01_04_bs5520_jp.html


( 石井 一志 )
2004/12/01 14:56

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