ソフトイーサ株式会社は12月17日、VPNソフトウェア「SoftEther VPN 2.0 ベータ 1」(以下、ベータ 1)の無償ダウンロード提供を開始した。SoftEtherは、IPAの未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース部門の支援を受けて、登大遊氏(現ソフトイーサ 代表取締役社長)が開発したもの。SoftEther VPN 2.0はこの後継にあたり、三菱マテリアル株式会社、筑波大学などをはじめとした各機関/個人の支援を受けて、開発が進められているという。
SoftEther VPN 2.0では、従来のSoftEther 1.0と比べて安定性・パフォーマンスが向上するほか、RadiusサーバーやNTドメイン、Active Directoryによる認証をサポートするなど、ユーザー認証関連の機能が強化された。また、1台のPC上での複数の仮想HUB/仮想LANカードの同時起動や、大規模環境を想定したサーバー側のロードバランシングにも対応する。
ただし今回のベータ 1では、機能の大半は実装されているものの、ソフトイーサ側でまだ十分な動作検証を完了しておらず、詳細なオンラインドキュメント/ヘルプも公開されていない。そのため同社では「今回のベータ 1は、すべての一般的なユーザーが対象ではなく、ネットワークに関する詳細な知識を持った方やシステム管理者などを対象とした早期提供版」としている。
なお、今後も同社ではSoftEther VPN 2.0の開発を継続し、2005年1月末から2月にかけて、ベータ 2の公開を行う予定。また12月18日より、SoftEther VPN Server 2.0を使用した実験用公開VPNサーバーを期間限定で提供する。
■ URL
ソフトイーサ株式会社
http://www.softether.com/jp/
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/news/041217.aspx
SoftEther VPN 2.0 ベータ版 Web サイト
http://www.softether.com/jp/vpn2/
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( 石井 一志 )
2004/12/17 12:06
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