マクニカネットワークス株式会社は、開発元の仏Popular Telephonyと国内販売代理店契約を結び、P2P技術を用いたVoIP環境を構築できるミドルウェアを1月より発売する。同社ではIP電話端末、PDA、ADSLモデムその他ネットワーク接続対応機器の開発ベンダーやISPに向けて販売していく。
今回発売されるミドルウェア製品は、IP電話端末やPDA、WiFi対応のネットワーク接続機器、VoIPゲートウェイ、ADSLモデムなどに組み込むことで、P2P技術を用いてサーバーレスでVoIP環境を構築できるもの。Windows/MacintoshのPCでも利用できる。これにより従来VoIPサーバーにより提供されていたボイスメールや転送、保留、マルチラインといったPBXと同等の電話機能を、ネットワーク構築や運用の手間をかけずに実現できる。なお各端末に分散させたデータベースは暗号化されており、セキュリティ面も配慮されている。
同社では、物理的なサーバーが不要となることで管理工数やコストを削減できるほか、サーバーダウンによる通信トラブルも回避できる点をメリットに上げている。また構成台数は無制限なため、将来的には、家電製品やゲーム機、その他ポータブル機器へミドルウェアを組み込むことで、コンシューマーユーザーにさまざまな形態の音声コミュニケーションを提供する新しいビジネスモデルを創造できるとしている。
■ URL
マクニカネットワークス株式会社
http://www.macnica.net/
プレスリリース
http://www.macnica.co.jp/release/2005/050112.html
Popular Telephony Inc./P2P IP電話組み込みソフト
http://www.macnica.net/populartelephony/
( 岩崎 宰守 )
2005/01/12 18:30
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