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SuperXプラットフォームの各スイッチ
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レイヤ2/3スイッチング&ルーティング ソリューション ビジネスユニット担当副社長、ケン・チェン氏
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米Foundry Networks(以下、Foundry)は1月24日(米国時間)、10Gigabit Ethernet(以下、10GbE)に対応したスイッチの新プラットフォーム「SuperX」を発表した。SuperXでは、すでに提供が開始されているエッジ向けのレイヤ2スイッチ「FastIron SuperX」、全ポートが10GbEに対応したアグリゲーション向けレイヤ2スイッチ「TurboIron SuperX」の両製品と、3月に発売されるコア向けのレイヤ3スイッチ「BigIron SuperX」の計3製品が提供される。
Foundryのレイヤ2/3スイッチング&ルーティング ソリューション ビジネスユニット担当副社長、ケン・チェン氏によれば、現在のネットワーク管理者は、高性能で多ポート・高密度ながら、低価格で小さな製品を望んでいるという。今回Foundryが提供するSuperXは、これらの相反する要望を実現したものとのことで、「現在のレイヤ2~3スイッチの定義を再構成するものだ」と主張する。
そのSuperXは、モジュール方式を採用した、高さ6Uのスイッチプラットフォーム。競合製品では、1モジュールあたり48ポートかそれ以上のEthernet/Gigabit Ethernetを搭載した大型モジュールを採用しているのに対し、「SuperXでは最大24ポートの小型モジュールを利用しており、必要に応じて、細かく柔軟に構成を変更できる」(チェン氏)。
モジュールは1筐体に最大8枚搭載でき、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×24の標準的なモジュールのほか、PoE対応1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tポート×24、1000BASE-X(mini GBIC)×24、10GbE(XFP)×2の各モジュールをサポート。標準的な7フィートラックあたりのポート密度は、10GbEでは128ポート、GbEポートでは管理モジュールのポートとあわせて1632ポートとなり、クラス最高水準のデンシティを提供できるという。
可用性の面では、冗長構成可能な電源を備えるほか、PoE用の電源も冗長構成に対応。さらに、ホットプラグ可能な冷却ファンモジュールを採用したことに加え、パーツ・モジュール類はすべて前面からアクセスできるように設計されているため、メンテナンスの際も手間をかけずに済むとのこと。
一方ソフトウェアは従来のFoundry同様「IronWare」を搭載しており、豊富な機能を利用可能。またレイヤ2スイッチの2モデルは、BGPのサポートなどを含む、「完全なレイヤ3スイッチ」へアップグレードできる。「レイヤ3にアップグレード可能としていても、他社の製品はエッジ向けや基本的なレイヤ3にとどまっている。当社では、フルレイヤ3へアップグレード可能だ」(チェン氏)。
チェン氏はまた、これらの特徴を具体的にアピールするため、競合製品とSuperXプラットフォームを実際に比較した。それによれば、ベストセラー機であるCiscoのCatalyst 4500と比べた場合、SuperXでは全ポートでワイヤスピードを実現可能なほか、4倍のスイッチング容量、3台のパケット転送容量を持ち、価格やポート密度、サイズでも優位にあるという。
同社ではこうした優位性を強調し、年々拡大する10GbE市場でトップシェアを維持したいとしている。なお、SuperXは日本国内でも販売を行うが、現在円建ての価格は決まっていない。ドル建ての国際価格の場合、シャーシが16,485ドルから、モジュールが3,845ドルから。
■ URL
米Foundry Networks(英語)
http://www.foundrynet.com/
プレスリリース(英語)
http://www.foundrynet.com/about/newsevents/releases/pr1_24_05.html
( 石井 一志 )
2005/01/25 17:34
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