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集中管理アーキテクチャ「SMF」に対応した手のひらサイズルータ


 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は2月22日、ネットワークサービスOS「SMF(SEIL Management Framework)」に対応した組み込みルータソフト「SEIL Engine」のライセンス供与を開始したと発表した。これを受けて今回は、センチュリー・システムズ株式会社が、ルータアプライアンス「FutureNet MA-410-SEILシリーズ」に搭載して3月15日より販売を開始する。価格は52,290円より。

 SMFは、ネットワークの複雑な設定を集中管理できるネットワークサービスOS。SMFを使用したサービスでは、各拠点に設置した機器(サービスアダプタ)を中央のサーバーで一元管理し、SMFのインターフェイスから一括して設定作業を行えるため、新規機器の設置や各種機能の導入、設定変更のたびに生じていた、人手を介した作業を軽減できるという。

 このSMFに対応したSEIL Engineはこれまで、IIJのルータ製品「SEILシリーズ」に搭載されてきたが、今回はセンチュリー・システムズのルータ製品「FutureNet MA-410」に組み込み、MA-410-SEILとして発売されることになった。

 MA-410-SEILは、企業/サービスプロバイダ向けの小型ブロードバンドルータ。手のひらサイズの筐体に、WAN用/LAN用各1基の100BASE-TX/10BASE-Tインターフェイスを備えており、最大99.4Mbpsのルーティングスループットを持つ。また同製品ではIPv4/v6のデュアルスタックが可能なほか、IPsec VPN機能も搭載し、上位モデルでは最大31MbpsのVPNスループットを実現したとのこと。加えて、SEIL Engineを採用した同シリーズはSMFに対応しているため、IIJが提供するSMFサービスのサービスアダプタとしても利用できる。



URL
  株式会社インターネットイニシアティブ
  http://www.iij.ad.jp/
  プレスリリース(IIJ)
  http://www.iij.ad.jp/pressrelease/2005/0222.html
  センチュリー・システムズ株式会社
  http://www.centurysys.co.jp/


( 石井 一志 )
2005/02/22 15:42

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