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Foundryの社長兼CEO、ボビー・ジョンソン氏
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米Foundry Networks(以下、Foundry)は2月23日、キャリアクラスルータ「NetIron IMR 640」と、エッジ向けのアグリゲーションルータ「NetIron 2404」を発表した。
NetIron IMR 640は、サービスプロバイダ/キャリアや企業/官公庁の大規模ネットワークを意識したルータ製品。Foundryの社長兼CEO、ボビー・ジョンソン氏によれば、競合製品としてジュニパーネットワークスのT320/T640、シスコシステムズのGSR/CRS-1などを想定しているという。
製品は、7フィート標準ラックの1/3サイズの筐体に、最大8枚のラインカードを装着でき、10Gigabit Ethernetであれば最大32基、Gigabit Ethernetなら最大320基を搭載できる。また、MPLSを活用してレイヤ2/レイヤ3の各種VPNサービスが提供可能という。
最大の特徴は、「高性能を維持しながら劇的な低価格を実現したこと」(Foundryの社長兼CEO、ボビー・ジョンソン氏)。例えば10Gigabit Ethernetの場合、ある競合製品では1ポートあたり18万ドルかかるのに対し、IMR 640では8750ドルで提供できるとのことで、ジョンソン氏はこの製品を「これまでの1/10以下の価格で提供できる、MPLS対応ルータの新しいクラスの製品だ」と評し、期待を表明した。
なお競合ベンダの製品では、スケーラビリティ確保のためにマルチシャーシ構成をサポートするものが増えているが、ジョンソン氏は市場において、さらなるポート密度の向上とポート単価の引き下げに対するニーズの方が強いと見て、マルチシャーシ化よりもこれら2つを優先させていく姿勢を示した。
IMR 640の米国向け価格は、基本構成が2万4995ドル、4ポート10Gigabit Ethernetモジュール、40ポートGigabit Ethernetモジュールがともに3万4995ドルなどとなっている。
一方、NetIron 2404は、100BASE-TX/10BASE-Tポート×24とGigabit Ethernetポート(銅線/ファイバー)×4を備えるエッジ向けルータ。このほか拡張スロットが1つ用意されており、100BASE-FX×24、1000BASE-T×16、1000BASE-X×8/16、10Gigabit Ethernet×1/2、ATM、POSなどのラインカードを利用できる。
同製品の米国向け価格は、1万9995ドルより。
■ URL
米Foundry Networks(英語)
http://www.foundrynet.com/
ファウンドリーネットワークスジャパン株式会社
http://www.foundrynetworks.co.jp/
( 石井 一志 )
2005/02/23 19:23
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