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ローカルブリッジ接続機能を搭載した「SoftEther VPN 2.0ベータ2」公開


 ソフトイーサ株式会社は2月24日、VPNソフトウェア「SoftEther VPN 2.0」の新しいベータ版であるベータ2の無償ダウンロード提供を開始した。SoftEtherは、IPAの未踏ソフトウェア創造事業 未踏ユース部門の支援を受けて、登大遊氏(現ソフトイーサ 代表取締役社長)が開発したもの。SoftEther VPN 2.0はこの後継版で、三菱マテリアル株式会社、筑波大学などをはじめとした各機関・個人の支援を受けて、開発が進められているソフトとなる。

 ベータ2では、サーバープログラムであるSoftEther VPN Server 2.0に、サーバーを動作させているコンピュータに装着されている物理的なLANカードとの間でブリッジ接続を行うローカルブリッジ接続機能を搭載。これを使用することにより、SoftEther VPN Server 2.0上で動作している仮想HUB と、外部の物理的なLANとの間をカスケード接続(ブリッジ接続)できるようになった。

 また、ベータ1で提供されていた仮想TCP/IPスタックとNAT機能、DHCP機能を組み合わせた「SoftEther VPN User-mode Router 2.0」技術は、「SecureNAT」技術としてSoftEther VPN Server 2.0に統合された。SecureNATを利用すると、仮想HUBに接続したクライアントPCは自動的にIPアドレスの割り当てを受けたり、SecureNAT仮想ホストを経由して外部のIPネットワークにアクセスしたりできる。

 そのほか、動作状況などをユーザーにわかりやすく通知するための音声ガイドの搭載や、クライアントでのセキュリティの強化、クライアント接続マネージャの接続設定のインポート・エクスポート機能の搭載などが新たに追加されている。

 SoftEther VPN Server 2.0ベータ2の対応OSは、Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003。SoftEther VPN Client 2.0ベータ2の対応OSは、Windows 2000/XP/Server 2003。ベータ1では未対応だったWindows Server 2003 SP1への対応もベータ2では行われている。また、Linux(カーネル2.2/2.4/2.6)、FreeBSD 4.x/5.x、Solaris 7/8/9/10、MacOS X 10.3に対応したバージョンを3月に配布する予定。

 同社ではSoftEther VPN 2.0の開発を継続し、3月末から4月にかけて、ベータ3の公開を行う予定。また3月以降、SoftEther VPN 2.0のオンラインマニュアルの公開も予定されている。



URL
  ソフトイーサ株式会社
  http://www.softether.com/jp/
  ニュースリリース
  http://www.softether.com/jp/news/050224.aspx
  SoftEther VPN 2.0 ベータ2 Webサイト
  http://www.softether.com/jp/vpn2/


( 福浦 一広 )
2005/02/24 10:52

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